面白い話

パチスロ青春日記Vol.11~大爆裂機時代終焉編~

郊外大型店TYホール。
あまり行かないホールなのだが、弟がここの土曜日のサービスがすごいというので一緒に行った。

1シマまるまる設定6というイベントを毎週やっているらしい。

その名もスロットアンコウ祭。

アンコウとは、海物語の図柄で6の図柄なのだ。そう。設定6の示唆イベントということだ。
ガセじゃないの?なんて言ってたんだが、その島の台に座ると、開店前に店員が一台ずつ台を開けて設定を6にする。お客様これでよろしいですか?と確認させてくれるイベントだ。
もちろん基盤をいじって表示をニセにすることもできるだろうが、結論でいえばその島は終日出まくっていたので6で間違いないと思われる。

ただ、今流行りのAT機などのシマで6イベントはめったにやらないらしい。年に1回もあったかどうかという感じらしい。
基本的にはいつも同じシマで、裏モノかどうかもわからないが、オリンピアのノーマルAタイプが集まる島だ。
この日はオリンピアの半分がモモンガという台に新台入れ替えも一緒にセットになっていた。
あとは、ちょっと古めのドラキュラという胡散臭い台が入っていた。

オリンピアの残り半分はガイキッズが入っていた。

どの台も極限まで胡散臭い。
この時代にノーマルAタイプがそのまま存在していてもメリットがあると思えない時代だ。
しかし、わざわざ裏モノ化しなくても裏モノより裏モノっぽい爆裂機がたくさん登場している時代だから、リスクを冒して裏モノ化する理由もあまりないように感じだ。
なので、おそらくノーマルのAタイプだから設定6なら十分遊べるだろうと思って空いていたモモンガに座った。

このころのオリンピアは本当に残念な機種が多かった。
平和が肩入れし機種を産み出していた。
ガイキッズ、ルパン、モモンガ。。。全部なんか微妙だった。
ただ、多少荒く出るときは出るってこともあって、一定数のファンはいたようだ。
私はやはり面白いと思えなかった。

そして、設定6。軒並みどの台も早いうちにボーナスを引いて大盛況。そんな中唯一出ていないのが僕の台だった。
本当に僕の台だけ全く出ない。
初当たりに900G。その後600GハマってREG。そのごはぽんぽんBIG/REG引いて半箱。そこから1300G。ストック機やAT機と違って天井もないのでこうなると無間地獄だ。早々に切りやめた。

やっぱり時代は北斗。といってもゾクゾク登場する新作にスペック上は追い越されてきている時代だ。

ミリオンGODのとんでもない性能によって、検定取り消し強制撤去という事件が起きた。当時はメーカー名をアルゼとしていたが要はユニバーサルだ。ユニバーサルは時代時代で事件を起こす。
GODを撤去してそれに代わるGODということで、ゴールドXという台をリリースしたが初代GODよりこちらの方が事件性としてはひどかったのではないだろうか。

簡単に要約すればナビに従わずにボタンを押すとメダルが増えるというとんでもないバグがあった。

この機種自身が、GODの代わりにGODをマイルドにして入れ替えようと考えて作った機種だったのにGOD以上に攻略されてしまったのだ。

またそんなタイミングでメーカー側はユーザ(打ち手)のゴト行為が発覚したとリリースしたため、ホール側も激怒。(打ち方を変則にしたらゴトってどういうこと?じゃあ、パルサーでの挟み打ちすらもゴト行為になるじゃんってことで、客だけではなくホール側も激怒した。)
最終的には和解金をアルゼが支払う形で解決したのだ。
このゴールドXは、一説には4日しか稼働しなかった機種だと言われているほどだ。

このGOD、ゴールドXと連発の事件によってアルゼはまた混迷の時代へと向かってしまう。

さて少し前にさかのぼる。

サミーは獣王やサラ金、そして北斗で我が世の春を謳歌していたのだが実はもう一台とんでもない爆裂機を開発している。

アラジンAだ。

3号機時代に、ニイガタ電子というところでリリースされていたアラジンの後継機だ。

ニイガタ電子は屋台骨が揺らいでしまい、アラジンはサミーに、リノは山佐に身売りしたような状態だった。
リノは4号機でストック機として裏モノリノを合法的に再現した。

サミーは3号機のシングルラッシュを見事にAT機で再現し、それ以上のトンデモ爆裂機に仕立て上げていた。
令和の今の時代でも一番爆裂機だったと思う機種は?と当時のスロットファンに聞くと、GODかアラジンAという人が多いだろう。
出玉性能だけでいえばGODが1番だが、長い間設置されていて、またいろんなドラマがあったアラジンAを推す人の方が多いのが想像できる。

A400のAT機ということで、この時代だったら、ごく普通のスペックのAT機なのだがなにせとんでもない。
アラジンチャンス、通称アラチャンに入ると止まらない。

おまけにATが終了、そのゲームが終わってドットにENDと出ているとき、その次のBETで復活することがあり、それをスーパーアラジンチャンス、通称スーパーアラチャンという。
このスーパーアラチャンが音楽といいゲーム性といい脳汁出まくりになる。
スーパーアラチャンからのスーパーアラチャンということもあって一回のATで万枚なんてこともある。

なにせ、アラチャンに集約されるように作られたアラジンAは、サミー系のATのどの台をもしのぐほどの出玉性能で一撃5万枚は普通にあると言われた機種だ。だから出玉性能でもミリオンゴッドに近いなんて言われてた。

僕はGODは好きではなかったがアラジンは大好きだった。
といっても初めての遭遇はひどい目にあった。

行きつけのN。新台入れ替えのチラシが新聞折込に入っていた。

なになに、サミーの噂の新機種導入とな。。。へぇ

弟がこれは行かんとアカン。兄ちゃん行くぞと。久々に兄弟でホールに行った。
もちろん目当ては新台。アラジンAだ。
僕はよくわかっていないがAT機だからハズレかレア役でAT抽選なんでしょ。
それさえわかってればあとは何とかなるくらいの軽い気持ちで行った。

開店。開店と同時にすぐさまBIGを引いた。幸先がいい。そしてサミー系はボーナス後はAT高確率状態になることが多いからここからが勝負だ。

そう思っていたらなんか大量のラクダがドットを通り過ぎた次のBETをするとファーん!なんていう音とともに、なんかラクダの足跡が出てきた。
おっATっぽいな。これがあらちゃんかへぇ~

ってな感じだった。

ここまではサミーによくあるATでそんなに噂の新台になるほどのものか?

とおもっていた。

単発終了。

BIGとAT分はあっという間に飲まれる。

そのごBIGを連荘で引いて一箱カチ盛り。やっぱり僕はATを打っていてもストック機みたいにボーナスでメダルが増えるw
そんなこんなしているうちに弟がATを引いた。

AT終了時になんか気合を入れてBETしてた。AT中に単チェリーを引いているそうだ。こういう時はスーパーアラチャンの可能性も出てくるらしい。

ピッポッパッポ~~~~!!という音とともにAT再開。

兄ちゃんスーパーアラチャン引いたわ。俺こりゃ今日すぐ帰れないわ。

なんて言ってる。当時は何のことかわからなかった。

先に帰って、弟の友達と一緒に弟の部屋にいたら、23時くらいに帰ってきた。
いやぁ。あの後止まらずこの時間までやったわ。25万ほどの勝ちかな。

万枚だ。

一体何が起きたのか聞いたが単純な話でスーパーアラチャンも含んであの時から閉店までATが止まらず続いていたそうだ。

その後ネットで調べたらそんな性能の台だということが分かった。

荒くれ性能だからいつもいつも座れるような機種ではない。

あるとき、当時付き合っていた彼女が、ちょっとパチンコに行ってくると言って家を出て行った。
彼女は僕の影響でスロットを打つようになっていた。
最初の頃はパルサーをよくやってた。

1時間ほどしたら電話がかかってきてすぐ来てくれと。

一体何が起きたんだろうと思って行ったらアラジンでBIGを引いてしまったらしい。
目押しができないから押してくれと。
そんなことで呼ぶなよw
なんて言いながらとりあえず揃えてあげた。

二人してアラジンなんて座ってたら身が持たないから僕はニューパルサーを打ちに行った。こっちは安心して打っていれる

そうしているうちにカエルさんがそろった。ぱたぱたと3連荘。もう一箱ってところだ。
そうこうしているうちに彼女が呼びにきた。またBIGを引いたっぽいけどそろってくれないと。
目押しできないのにスロットやるなよなとか言いながら揃えに行く。なんかそろわない。
だいたいこれはいってるの?と彼女に聞いたらたまたま横に座った僕の友人がいて、その友人が言うにはさっき確定演出が出たよと。
じゃあいるのか。。。でもそろわねーなと思っていたらドットにAが登場した。
なんだよアラチャンじゃねーかw

ナビ通りに打ってればいいからと、アラチャンを彼女に打たせた。僕はカエルのシマに戻る。
戻った刹那に彼女がまた着た。

ねー、私怖いから、あんたが打ってよ。私パルサー打ってるわと。

なにが怖いのかわかんないけどまあそういうのなら俺が打つか。

パルサーも設定がよさそうだしパルサーなら目押しができるそうなのでまあ大丈夫だろう。

ということで、代わりにアラジンを僕が打つことに。

アラチャンを1回打ちきってからの交代だったようで、台はシンとしてる。横にいた友達が言うにはたぶん1回で終わらないと思うぞといってた。

ちょっと廻したらATに入った。なるほどね。

あっさり完走してすぐにまたAT。3連荘。そして5連荘。10連荘。
その間にBIGも何度か引いていたのでもう10万近く出てる。

彼女が見に来る。すごいねー!今日は焼肉だね~私も今3箱行ったのって。パルサーで3箱もスゲーなw

もうATが何連荘中かもわかんなくなっていたのだが、もう時計は19時を回っていた。AT連荘が終わったらやめて飯だなと。
友人にもこのあと飯行こうぜと言っていた。なので、友人は負けに負けたが帰るに帰れなくなってしまっていて、そして、もう19時で人もまばらになってきていたので隣で見ていた。
パルサーも2000円くらいで引いていたので、ほとんどお金も使っていなくて。友達に崩した残り8000円。隣で打ってよ。お金あげるっていうと嫌だろうから俺の代わりにその台打ってて。

そしたらなぜか引くもんだ。3000円でBIGそしてアラチャン。爆発はしなかったがそのメダルでゆっくり回していれば何とかなるほどのメダルが出た。

そして、自分の台は、まだ止まらない。ちょっとだるくもなってきている。

アラチャン終了後のBETからのスーパーアラチャンだけはまだ見てないんだよな。一回見てみたいわ。なんて友人と話しながらアラチャンを消化。
END。毎回祈りを込めてBETしていた。

今回はAT中にたんちぇ2回とハズレを引いてる。ENDの表示。ゆっくり溜めてBETボタンをドン!

ふふぁぁぁあ~~~♪というおとともに今までとはちょっとだけテンポの違うアラチャンの音が流れる。
来たぁ。。。という気持ちで天を仰ぐ。横を見るとなぜか友人も一緒に天を仰いでいた。

これは悶絶する。なんというか何かから解き放たれたようなそんな気にさせる。音楽といい、テンポといい。カイジの表現でいえば無限に続く射精のようだ。

ピッポッパッポ、ピッポッパッポ~~~~というテンポのいい音楽が鳴り響く。
当時この店のドル箱は一箱約2万。昔のようにカウンターにもっていく風習はもうなくなっている時代だったから脚元に約10箱。
もうお腹いっぱいです。

結局このスーパーアラチャンは200Gほど続き終了。もう1万枚は確実にあるし、もういいだろと思いながらも、ENDからのBETだけは気合が入る。とはいえ、今はスーパーアラチャンのENDだ。さすがにもっかいのふぁぁぁはないだろうね。。。なんて思いながら、隣の友人を見ると、真っ赤な顔してBETボタンを凝視してるw
やっぱり期待するかw
BET。その刹那にドットにALLADINという文字が流れる。スーパーアラチャンからのスーパーアラチャンだ。
もうこれは悶絶を通り越して瞑想の域に入るやつだ。
もういい。これで家に帰ろう。

このスーパーアラチャンが終了して、AT連荘も終了した。

景品交換してくると25万ほど。僕の人生初の万枚だった。

彼女はというと僕のやっていたパルサーで結局4箱。8万ほど出していた。
最後まで付き合ってくれた友人が今日3万負けたと言っていたのでお礼に3万渡して、残りは彼女と均等に割って山分け。
そして、高級焼き肉店に行った。

こんな荒くれアラジンがサミーにはあったのだ。

さて、話はゴールドXあたりの時代。

GOD、BINGO、そしてアラジンAと、1日で車を変えちゃうような出玉性能の台が出始めた。さすがの当局もよろしい状況とは言えなくなってきたようで、業界で自主規制の動きが出始めた。
それで出てきたのがゴールドXだった。

もちろんサミーも自主規制でマイルドな機種を出し始めた。

アラジンAはアラジンSとなり、猛獣王(2代目獣王)も獣王Sと、見た目や演出は全く一緒だが、出玉性能を落としたSを付けた機種を一斉にリリース。

アルゼ系はあからさまに性能が落ちた気がしたが、サミーの方はそうでもない。たぶんアラジンAは5万枚でたが、Sでは2万枚といった違いがあったのだろうが普段出る枚数なんて、AでもSでもよくて1万枚前後だろう。
だから、普通にうっている分には何も変わらない気がしていた。

そんな規制でAT機の勢いに陰りが見えたころ、サミーもストック機を結構作り始めた。

もともとちょこちょこストック機は出していたのだが、サミーはこの巨人の星が決定打だろう。

よくあるストック機なのだが特徴があって、リプレイ3連続でナイターモードというモードに入り、ナイターモードに入ったら一定確率で特訓モードというモードに入る。このモードに入るとボーナス解除の可能性が高まる。特訓モードのあとは対戦演出があって、左門が出ると熱かった。ピッチャーなので相手から三振を奪うとボーナス確定だ。また、リプレイが4連荘すると【やりおった】というコメントと共にボーナスが確定する。
ようは、リプレイ次第で強制解除という可能性が出てきた。
これがヒットした。

また、キンパルやリノはAタイプのストック機なのでストック切れの心配があったが、この巨人の星はBタイプのストック機だ。
ようは、メイン基盤の内部抽選が非常に甘く、ストック切れなんて言う心配はほぼ皆無だった。これによってストック機も完成に近づくことになる。

僕は巨人の星は好んで打っていたが万枚に至ったことはなかったが、

ひそかにギンギン丸で万枚は達成したことがあった。
ギンギン丸は今は迷機なんて言われているがものすごく面白い台だったと思う。

いよいよストック機も完成に近づきつつある時代。
カエルがストック機の概念を定着させたのだが、そのストック機であの星が帰ってきた。

スーパープラネットの後継機にあたるネオプラネットだ。

3号機から4号機に遷移した時に、リプレイの登場で、スープラの後継機はもう現れないとまで言われた。
何となくわからないでもなかったが、華麗に復活した。

ネオプラはストック機なのだが、今までのようなテーブルで回転数解除するモデルではなく、モードを持つ機種だった。
ようは、どの回転数でも可能性があるノーマル機に近いもので、解除にはモードが関係する。
天国モードだと解除確率が高く早いうちにボーナスをひいてしまう。逆に地獄だと一気に天井まで行くという状態バージョンとでもいえばいいのだろうか。

行きつけのNがリニューアル新装をすることになったときに新台で導入してきたのがこのネオプラだった。

僕は6時間並んでこのネオプラの角台をGETした。
キンパルにもあったのだがあまりの低確率でほとんど無視していた子役解除という役がネオプラには存在する。
子役解除とは、特定の子役が当選したときに、ボーナス解除抽選を行っていてたまにボーナスが当選する。

キンパルはオレンジで解除抽選をしていたと思うが確率は低く、ほとんどひかない。
このキンパルは子役はすべて解除抽選を行っていて、リプレイなどはごく低確率でほぼあり得ないのだが中段チェリーはたしか1/4の抽選だった。
なので、チェリーが熱く、といっても北斗やアラジンのようにボーナスより引かないチェリーというわけでもなかったので、100回転も回せば2回や3回くらいは出現した。
要はどのタイミングでもボーナスをひける可能性があってよりノーマル機に近いながらもストック機として連荘性能を持っていた。
結局一度も引けなかったが超天国モードみたいなものがあって、それをひくと終日天国モードといえる状態になって万枚が出るといううわさもあった。

新装の日は出っぱなしだったが5万ほどの勝利で終えた。負けなければいい。
2日目。まずはネオプラに座る。当時やはり人気だったのは猛獣王。そのほかAT機もやはり人気だった。
まあどの台もどの機種もよく出ていた。新装2日目だし。
そんな中でネオプラも出ていないわけではないが、大爆裂AT機と比べたらやはり見劣りする。
だからそこまで人も寄り付かず余裕を持って打てた。
たった2日だったがびっちり打ち込みいろいろ分かった。
この後ネオプラがホールに設置されている間ネオプラで食わせてもらったといってもいいほどだった。

3日目。ネオプラで2万ほど勝ったのだがなんかつまらなくて、すぐに流して何かほかの台がないか捜す。
新装3日目なのでほとんど満員なのだがネオプラは8割ほどの稼働。
もっとひどいシマがあって、5割ほどの稼働のコーナーがあった。

山佐のカンフー列伝だ。

液晶最前線の時代。そして、山佐の新台ネオプラはELディスプレイなんて言う、ドラムの盤面上にドット液晶みたいなものがあって、ドラム盤面に演出が出る。
ドラムとELディスプレイの連動で土星が左から右に流れるような演出とかそんな最新のディスプレイを搭載していた。

そんな山佐が送り出したカンフー列伝はこの時代にテトラリールだ。
コングダムやダイバーズなどに搭載されたあの4番目のリールドラムだ。
ディスプレイ未搭載だから、何とも味気ない(風に見える)そりゃ人はつかないわな。
おまけに711枚確定機で打たなくても辛いのがわかる。
ただ、このマシン、性能としては振り切ったスペックだ。
そもそも711枚確定のストック機はこの時点では初登場ではないだろうか。
1回かかればもう1万円以上。10連すれば10万だ。
考えてみたら振り切ったスペックだなと。
で、稼働5割の客を見ると結構出ている。10万くらい出てる客もちらほらいる。
そうだよな。新装3日目だからさすがにまだ締めないわな。
それに、ストック機だから、Aタイプだから、この2日間ストック切れを起こしていた可能性だってある。
3日目になってきたらそこそこたまってる奴はたまってるんじゃないか?なんて思った。
今日は2万くらい勝ってるし、勝った分くらいやってみようかな。
と。
やってみた。
すぐさまBIG。やっぱり711枚はすごい。
下皿はもうパンパン。
30Gも回さないうちになんかパンダが出てきてじゃキーンと7がテトラに止まった。
オオ連荘だ。
そのまま止まらず20連荘した。
ものの2時間ほどだっただろうか。
あれまぁこんな聞いたこともない機種で万枚出しちゃったよw

しかし、僕はこのカンフー列伝もネオプラとともに、撤去されるまであらゆるホールで打ち尽くした。この台は本当に面白かった。
テトラリールに2連のひょうたんが出ると熱いとか、なんかよくわからない表示が実は熱い。
あと、山佐がキンパル時代から組み込んでいたリールブルリストップがカンフー列伝にもついていてよだれもんだった。
ブルリブルリと2つのリールがぷるってなおかつ子役を否定したらもう身震いした。
プルったのにテトラ演出があわわぁ(熱い演出のハズレ演出)ってなったらもう悶絶してた。

大量獲得+ストック。
これはやばい。

そして、いよいよ最後の大物といっていい台が登場するのだ。

話は前後するが、そのころ。爆裂機たちは軒並み低設定にされて勝てない時代が来た。
そして、あまりの爆裂っぷりに、業界は新要件5号機を出し始める。
まだ4号機が席巻している時ではあったが大体どのホールも一シマは入れていた5号機がある。

ドがつくほどのノーマル機だったのだが、その時はまだ、4号機全盛時代。
5号機のルールなど何一つ知らないので、よくはまってる人が、この台天井はいくつなの?とか、チェリーでボーナス解除するんだよね?(解除ではなくチェリーでボーナス抽選をしていた。)とか、よく言っていた。
大爆裂時代がまだ続いているのでさすがにすぐに稼働しなくなった。

そのころ僕は渋い設定のスロットではなく、パチンコをたまに打っていた。

同じエヴァでもスロットではなくパチンコのほうのエヴァだ。
このころ、パチンコは大爆裂時代を迎えつつあったのだ。

そのきっかけは大ヤマト。
まず大ヤマトってwってところなのだが宇宙戦艦ヤマトのオマージュみたいなキャラでどうやら版権が取れなかったらしい。しかし、監修に松本零士が入っていた気がしているw
この大ヤマトパチンコのスペックとしては振り切ったスペックで、まず初当たりの確立が約1/500と、業界最強激シブスペックだった。
その代わりに、初当たり確変が50%で、継続率が75%という、爆裂スペックだった。
これは確変中に開くチューリップ。チューリップのチャッカーとへそのチャッカーは別物で、要はチューリップのほうでフィーバーすれば確変は75%という、スロットのサブ基盤みたいな使い方で確変確立をいじることに成功した機種だ。
この機種の登場でパチンコも息を吹き返していた。
その同スペックでエヴァンゲリオンがあった。
このエヴァはまだ新劇場版が発表される前の機種だったので、基本的には旧劇場版までのストーリー、キャラクターだ。
ちなみに、アンビリカブルケーブル断線モード以外にJAが出てくる何とかモードっていうのがあって結構熱かったりした。

このエヴァがまた辛いスペックなんだが、確変をひくと一発逆転があり得る。スロットは設定は、見た目で判断できないがパチンコは釘である程度出したいか出したくないかが読めるそういうのもあってこのころはよくパチンコを打っていた。

パチンココーナーからスロットコーナーを見ると一角だけやたらと人がいるコーナーがある。

なんだなんだ?

なんか液晶に障子がついてるし、三つ葉葵がみえるな。。。なんだ黄門ちゃまか?
いや違う。八代将軍て書いてある。暴れん坊か?

いよいよ大爆裂機最後の大物といってもいい、吉宗の登場である。

1G連荘するというので一躍有名になり大ヒットした機種だろう。
711枚タイプということだった。
そんなんなら1G連はないけど、俺にはカンフー列伝があるからななんて強がったりしてたが、いや違うんだ。
1G連。711枚とっておいて次のゲームでまたボーナスをひくなんてとんでもないのだ。

ある時、パチンコエヴァが全くダメでスロットコーナーに舞い戻ってきた。
いつもの友人が吉宗を打っていた。
ちょうどBIGがかかったところだった。

おもむろに隣に座って1000円じゃらん。

これ面白いの?なんて聞いていたら、まあ見てろって。と、ボーナスを消化している。
液晶にはなんかじーさんが出てる。これは家老かなんか?なんで吉宗が出てないのよ?なんて聞こうかどうしようかと思っていたらけたたましい音が鳴る。がきーーーんと。
びっくりして、メダルをこぼしてしまった。
メダルを拾って友人の台を見ると右側の八代将軍が煌々と光っている。
なにこれ?と聞くと、1G連確定したのよ。WよW。と言っていた。
そのとおり、BIG終了後1回転めで、カンカンカンと言いながら、友人は7を押してそろえていた。
へぇこれが1G連か。これはやべーな。

と。

ケータイでスペックを調べる。
へぇなるほど。これはキンパルに近いテーブルタイプのストックで、まずは196G、次は500くらいまで、750、1000。天井ははるか先の2700???すげーなこのスペック。でも711枚だからな。まあこんなところっちゃこんなところなんだろうな。

正月。

友人4人と大みそかにプライドかK1かダウンタウンか、全部録画しておいてどうのこうのみたいな話をしながら元旦からパチンコ行くぞって話をしていた。
そもそも正月にパチンコで勝ったことなんて一度もない。
負けに行くに等しいのだ。

でも行くぜって決めたらみんなで行くw
まだ若かったのでそんな勢いで生きていたのだ。

僕は朝一なので吉宗に座った。クリスマス前後に、一度松解除からの天国モードで万枚を出していた吉宗。
相性も悪くない台で、やっぱり朝一なら、地獄ってことはないだろうと。

幸先よく196G以内でBIG引き。幸先がいい。設定は変更されてるのかな?けど、大みそかにぶん回してる人もいないので、昨日が良かったのか悪かったのかもわからないけど。。。
僕はBIGは殿様モードで打つのが好きだった。
爺やは確定で分かってしまうから面白くないし、姫様は全部終わるまで結論がわからない。打ち方次第でいろいろ楽しい殿様が僕のデフォルトだ。
正月の1発目のBIGで7のWがそろった。1G連2回確定だ。
本当に幸先がいい。
こりゃ今年はいい年になるかもななんて冗談を言いながら打つ。

結局夕方までに1万枚出した。
たぶん今日勝ったのは僕一人だろうというくらい出ていなかった。
元旦から万枚では、2日も行くしかないわけで。
ただ、2日は寝坊してお昼からいった。
友達が2箱ほどでうろちょろしてた。

昨日万枚出してるし、友達の横で3万ほど負けるかくらいの気持ちで座った。
すぐさま松解除。天国モードで一気に万枚。
2日連続の万枚はさすがにビビった。
よく吉宗の島にいた若い奴が、僕の後ろを通り過ぎる時に舌打ちしていった。
まあそりゃそうだわな。逆の立場なら俺でも舌打ちすると思う。

2日で2万枚だw笑いしか出ない。

こうなると3日も行くわけだ。
財布に40万も入れておけないから10万だけ入れてホールへ。
このくらいは負けてもOKだ。店に献上しないとさすがにね。なんていいながら今日も友人の隣へ。
今日は3000円ほどでぴーひょろろー。鷹狩だ。
そのままBIG。天国モードへ。
今日も万枚。さすがに昨日の舌打ちのあんちゃん。今日は後ろを通るときにまたお前かよ。。。とつぶやきながら帰っていた。
そうだわな。ごめんよマジで。けどこれは高設定じゃない。3日とも運よく天国に入れちゃったんだよ。
結局正月3勝で3万枚。60万勝ち。
クリスマスに万枚出してるから2週間で80万勝ち。さすがに出来すぎてる。。。

成人の日。休みの日は朝からパチンコ。吉宗直行。
さすがに、あれだけ出したんだからさすがに俺には来ないだろうと。友人の横に座る。
いや、今日はやばい。松解除。BIG。1G5連続でリミットまで引いたうえで、5連荘後196G以内連荘からの1G連5連続。
もう5000枚出てる。。。5連荘直後、鷹狩からのBIGに連777で1G連2連荘確定。
天国モードにもちろん行っていたようで、15000枚。
僕のスロット人生で一番出したのがこの日だった。
まてまて、1か月で100万勝っちゃったぞ。。。

吉宗はこんな台だった。

しかし、やはり振り切ったスペックだったから設定が入っていないと松解除や鷹狩など引かないと鳴かず飛ばずだった。

そもそも大都技研っていうメーカー。初めて聞いた。

そんなこんなで吉宗も客が散ってきたころ、同じ大都技研の新台が入るという。

今度は400枚タイプのストック機らしい。

はやるのかなぁなんて思っていたが終わってみれば歴代3位の導入台数。あの北斗に次ぐ導入台数を記録したのだ。

僕はおそらくスロットでは、一番打ち込んだ台だと思うし多分一番勝った台だ。
吉宗は1か月で100万勝ったが、3か月で100万負けている。
番長はほとんど負けなかった。
相性も良かったのだろう。

そしてこの押忍番長をの登場のころからいよいよ大爆裂機の時代の終焉を迎えていったのである。

パチスロ青春日記

パチスロ青春日記Vol.1~2号機編~
パチスロ青春日記Vol.1~2号機編~

Tホール。
Tホールに行くと店長が近寄ってくる。
おお来たのか~今日も打ってきや~と、景気の良い言葉をかけてくれる。

パチスロ青春日記Vol.2~モーニング編~
パチスロ青春日記Vol.2~モーニング編~

Tホール
当時は世のパチンコ屋さんは10時開店が普通だった。
ほとんどどの店も10時に開店。一斉にマイクアピール
【いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。はい。朝一フィーバー●●番台!おめでとうございます!モーニング無制限GETです】
といったような派手なマイクアピールがどんな大型店でも当然のようにやられていた時代。

パチスロ青春日記Vol.3~4号機冬の時代編~
パチスロ青春日記Vol.3~4号機冬の時代編~

スーパープラネットを打ち込みまくっていた僕。
たまに庭にしていない店に行ってもまずはスープラがあるかどうかを確認する日々だったが、スープラも時代とともに古くなってきて、設置台数も少なくなりつつあった。

パチスロ青春日記Vol.4~新装開店編~
パチスロ青春日記Vol.4~新装開店編~

パチスロのほとんどが4号機に移り変わってきた94年。
3号機で生き残っているとしたらスープラがほとんどで裏モノ化した機種はほとんど消えていた。
それでもたまにガッツリと裏モノ3号機を入れて営業していて、警察の検査が入って1か月の営業停止処分をくらうお店なんて言うのも結構あった時代だ。

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