面白い話

パチスロ青春日記Vol.13~5号機から6号機へ編~

行きつけのC店。

私は毎日のように鬼武者を打っていた。

5号機時代になって当時は唯一といってもいいほど勝てる可能性のある台だった。
ARTの純増は1.4枚。4号機時代とは比べるべくもない。
今までの5号機は、4号機時代とは違って、RTに当選したところで次のゲームまで継続が確定する程度のものであり、ほとんどAタイププラスアルファといった感じだった。
が、この鬼武者は、そのARTに当選すると50Gは確定したうえで、継続する。
ARTの連荘もあったので、一度ARTに当選してうまいこと継続していけばボーナス→ART・・・そのまま続いて2000枚、3000枚ということもザラにあった。

10万勝てる台があるとしたら鬼武者という時代。
続々とそれに近い機種も登場し始めた。

最終的に一番荒くれ性能になったのは、

ミリオンゴッド神々の凱旋とハーデスだろう。

5号機のスペックになってやっとまともな人気機種となったGOD。
1回のARTが固定の分、ARTが連荘しやすい神々の凱旋と、ARTの連荘より、1回のART内の回数上乗せが顕著なハーデス。
どちらも大人気で、強制撤去期限が来るまでどのホールも設置していた。

どちらもよく打ったが、私は神々の凱旋は相性も悪く勝てたことが1度もない。
逆にハーデスは、5号機にして万枚を2度出した。
もちろん、4号機時代の吉宗やアラジンAのような瞬殺で出るっていうことはないが、ハーデスは調子が良ければ半日ほどで万枚に到達したものだ。

私の5号機での初めての万枚は、ハーデスより前にさかのぼるアマゾーン登場から約1年ほど後ではなかったかと思う。

押忍番長2だ。
4号機ではストック機として大成功した押忍番長だが、5号機ではART搭載モデルとして登場した。
ATとは違って、基本的には、リプレイがそろってメダルが維持されるRTに、たまに当選する子役のアシストがあるARTというのが5号機の主流だ。
5号機の要件の一つとして、内部で抽選する子役等のフラグはフラグが立った時は全部取り切ったとして機械割を計算するようにルールが変更になった。
4号機時代のAT機は内部抽選でそのほとんどの場合15枚役が当選していて、これを全部取り切ったとして計算すると機械割は設定1でも1000%とかになってしまうわけだ。
そうなると機械割を落とすためにも、15枚役の当選でかつ当たらないという4号機の基本の仕様は通用しない。
なので、いわば0枚役のRTを主体としたゲーム性にならざるを得ないのだ。
だから、純増が1.5枚とかそういうスペックになってしまう。

5号機の最後の方は要件がどんどん厳しくなっていった。

こちらもユニバーサル系のART機で、GODと双璧をなす人気機種だったバジリスク 絆だ。
このバージョン2までは純増1.5枚前後で、まだ、一撃2000枚とか、見ることもできた。
それが、

バージョン3になると内規が変更され最大でも純増1.1枚まで落とされた。
半日打って一箱が良く出た方で、もうやってられないスペックになった。

ゴッドの新台のポセイドン。
これも絆3も、新台初日から誰も座らないような状況だった。

そんな中でも番長3は、まだましだった。結構人も座ってた。

話を戻して番長2へ。
このころは大都はまず政宗という台を出していた。
この台は、要はプレミアムARTみたいなものを引くと、数回転の間CHANCEゾーンみたいなものに入る。
そこで引いた役柄によってARTの回数が上乗せされる。
一撃500Gなんていう役もあったりしたのでうまくいけば1000G確定とか、1000G確定からの進行中にさらに上乗せ上乗せで終わってみたら3000G消化とかそういうことも起きうる台だった。
それに近しいスペックで登場したのが番長2だった。

この台もプレミアムを引くと、とんでもない回数のARTを産み出すこともあった。
あるとき僕はいつも通り何気なく番長2に座った。
そこそこ荒い台だったのであまり人はついていない。

ふらっと座ったので思い入れもなければ確信もない。

3000円くらいで見たこともない目が左ドラムに。
上段にBAR図柄。あれ。こんなのみたことないな。。
それもそのはず。上段にBAR柄は、中段にチェリーだ。
何万分の1か何かのプレミアム柄だった。
ここから天国モード突入。ART当選、ART中にボーナス。ボーナス中にART上乗せ。これの繰り返しが始まった。
表示上の残りARTが2000Gを超えていた。

これなら、2000枚以上のメダル獲得が確定している終わったらやめよう。

そう思っているとヘリコプター演出。
何の気なしに弁当当選。弁当はめったに当たらないが当たれば100G以上のART上乗せみたいな役物だ。だから、もう2000Gも乗っかってるから当たらなくて普通くらいにしか思ってない。
そして、こういう時に限って当たるものだ。500G上乗せ。
もうお腹いっぱいだった。
それだけのゲームをこなしていけば当然ボーナスにも当選する。
オス番2はARTの上乗せ性能だけではなくボーナスの連荘性能もあった。緩いストック機くらいの性能を持っていた。
当然天国モードに入ってこればボーナスもポンポン当選する。
その上でボーナス中にARTをの上乗せもひく。ゲームが上乗せされる。
おまけに天国状態だからボーナスも赤7ではなく青7に当選する。そうするとまたボーナス中のART上乗せの確率が高まる。
好循環とはこういうことだというお手本のような状態。
天国モードが終わったと思われた時点で残りゲーム数が3000Gと表示されていた。
この時点ですでに5000枚近く出していたのでほぼ万枚が確定している。
消化することを考えると、確実に万枚は超えそう。
あとは時間との勝負だ。
朝一からぶん回しても1万回は廻せないのがスロットだ。
なので、夕方の時点で残り3000Gはかなりギリギリだ。
急げ急げ。
20時残りゲーム50G。カウント上の枚数は1万枚を超えている。
この機種の獲得枚数はBETしたら3枚減るのである程度純粋な増加枚数といえる。
ここまでARTが途切れず来ているのでほぼ正しいと言える。
万枚超えてるしもうやめてもいいな。。。と。
ラスト1Gこれで終われると思っていたが、もちろんそうならない。
隠れストックみたいなものがもちろん残っていてART再始動。あれよあれよで気付いたら残り500Gのひょうじに。
あーもう、辞めたいのに。。。

どう見ても高設定台だから、もちろん簡単に終わらない。21時。ボーナスからの上乗せ100G。
ART終了間際になんか仙人がいるモードに。確かこれはART確定か上乗せ確定か確かそんなやつ。100G上乗せ。
パンダがやたら出てくる。20G、30G上乗せ。
ほぼ0だったのがあっという間に残り300。

22時。もう本当に良い。家に帰りたいw

そう思っているとこんな時に限ってくるもので弁当からの500G上乗せ。
この店は22時30分にホタルノヒカリだからもう間に合わない。獲り切れない。
ギリギリまで回して、店員に残念だけどこれで終了といわれるまで打った。残り750Gほど残ってた。
ジェットに流す。

行きつけの店だったのだがこの日は新人の女の子。
最初に自分で2箱持って行ったのを流してくれて、その子は、お客様よく出しましたねーなんて話しかけてきた。
ああ。。。まあ。。。。あれ見てみて
と自分が打っていた台を指してあげた。
え。。。。5号機であれだけで他の始めてみました。。。何やったんですか?って聞かれたw
おれは、何もしてない。ナビに従ってただけなので、何をしたわけでもないw
それだけ出る台だったってことなんだ。

最終的なカウントでは13000枚。
僕の最大出玉は吉宗の15000枚だからほとんど遜色がない。
まあ吉宗の時はほんの数時間だったけど、今回はほぼ丸一日だから、出玉の波は吉宗が圧倒だけど、1万枚程度なら5号機でもありえるんだなというのがわかった日だった。
しかし、ここから、先述のように内規変更で抑えられた機種になっていくのだ。

そして、私が番長、吉宗、アラジン、猛獣王の爆裂4号機以来打ち込んだ台で最後の台となった台がこれだ。

行きつけのCには1シマ入っていたが、ほとんど客がついていなかった。

この台は、かなり面白く勝てたので打ち込んだ。
朝一は赤と緑が隠れカウントがあって、演出に入るまで本当のカウントがいくつかわからない仕組みになっていた。
上手くすれば赤を10も溜めると演出に行くこともあった。

仕組みは一見難しそうに見えるのだが、基本としてはチェリーを引くと赤色の千両箱にカウントが入り、スイカで、緑の箱にカウントが入る。
水戸(みと)ということで、カウントが310になると演出が始まる。
赤は熱くて緑はその次ということで、北斗のチェリーとスイカのような関係だ。
もちろんチェリーやスイカ以外でカウントが入ることもありおまけに突然入る全回転などのプレミアム演出もあった。
基本はARTの上乗せモデル。

そして、なんとかモードっていうのに入ると、チェリーやスイカがそろいやすくなるモードがある。この時にボンボン引いたり、ART中ならボンボン上乗せしたりする。
要はタイミングだ。

そして、ARTの抽選にはモードが3種類あって一番荒いモードで抽選すると、ARTが当選した時に、20Gか100G以上が確定するモードや、怒髪天もーどだと、7揃い1回あたり10G上乗せというモードや、子役ごとに5G,10Gと上乗せしたりと、昔の猛獣王のように選択するモードによってARTの回数決定方法が違うモードがあった。
私は最大の家康モードを引きたくていつも荒いモードで抽選していた。
いかにART当選時に100G以上を引いたり、上乗せしまくってARTを長期にするかが重要な台だった。
立ち回りとしては基本は赤の310カウントが今いくつになっているかだ。
チェリーで数字が増えるカウンター。中段チェリーなら70~100を一気に稼げるが角チェリーだと10くらい。
それらを考えると、200くらいになっていればハイエナだが100くらいだと先が長い。
もう一つ緑の310はみんな軽視しがちだが、設定がいい台ならそれなりに緑でもフラグ当選するので、軽視できない。
こちらは通常絵柄でも増えていくので数は気にしないが200超えていたらとりあえず、一回310まで回そうってなる。

リプレイが連続すればするほど緑のカウンターが増えるように作られていて、一度10連位したことがあるが、延べカウントで2000くらいまで行って、緑の抽選を6連続っていうのを経験したことがある。
さすが6連続もすると、どこかでARTに当選するもんだ。

赤と緑が同時に310を超えると熱い演出になる。

そして、この機種のプレミアムはすごい。
どんな挙動でどうなるのかはっきりわからないのだが多分全回転の演出が一番すごいやつだと思う。
7回か8回かよくわからないが複数回のARTに当選している。
そして、まとめてARTの回数抽選をする。

私はすべて家康当選を目指して一番荒いやつでやるのだ。だいたい500G程度は一撃で取れるのだ。
そしてもうひとつプレミアム演出でパチンコ黄門ちゃま初代のモードというのがあって、要は確変あたりした状態の演出だ。
初代黄門ちゃまは確変が当たるとその後2回は当選が保証されていた。
なので、黄門ちゃまモード1回目例えば777当選していたら、まずART抽選。その後2回は最低でもART当選がある。
そのうちに確変継続絵柄で当選するとそこからまた2回確変が継続されるという仕組みだ。
だいたい4~10連荘くらいはしたもので、これも家康上乗せしまくれば1000Gとかもありえた。

また、ART中に先ほどの高確率モードに入れば最高で1/2でチェリー当選というモードが数ゲーム続くのでその間に上乗せ当選しまくるなんてこともあった。
私はこの黄門ちゃまとハーデスを2年近く打ちまくった。

しかし、私のパチスロはこれで終了した。

なぜなら、このコロナ禍で、パチンコ店に行きにくくなったことと、6号機の登場でさすがに現在は全く打ちたいと思える状態にはないからだ。
次に打つとしたらコロナ過も収束し、万枚行けるぜみたいな機種が出たときだろう。

コロナ過によって、今までの行動が否定されてしまう世の中になってしまった。
第一波の際には、パチンコ店は相当つるし上げられた。
しかし、もともとパチンコ店は喫煙者がいたことで排気関係はどんな店舗より優れた換気・廃棄機能を持つ建物で、第5波といわれる現在でも、パチンコ店でクラスターが発生したという話は聞かない。
それでもパチンコ店に行くのは悪だみたいな風潮があるのは我慢ならない。
もっとより良い、住みやすい世の中になってほしいものだ。

パチスロ青春日記

パチスロ青春日記Vol.1~2号機編~
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Tホール。
Tホールに行くと店長が近寄ってくる。
おお来たのか~今日も打ってきや~と、景気の良い言葉をかけてくれる。

パチスロ青春日記Vol.2~モーニング編~
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Tホール
当時は世のパチンコ屋さんは10時開店が普通だった。
ほとんどどの店も10時に開店。一斉にマイクアピール
【いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。はい。朝一フィーバー●●番台!おめでとうございます!モーニング無制限GETです】
といったような派手なマイクアピールがどんな大型店でも当然のようにやられていた時代。

パチスロ青春日記Vol.3~4号機冬の時代編~
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スーパープラネットを打ち込みまくっていた僕。
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パチスロ青春日記Vol.4~新装開店編~
パチスロ青春日記Vol.4~新装開店編~

パチスロのほとんどが4号機に移り変わってきた94年。
3号機で生き残っているとしたらスープラがほとんどで裏モノ化した機種はほとんど消えていた。
それでもたまにガッツリと裏モノ3号機を入れて営業していて、警察の検査が入って1か月の営業停止処分をくらうお店なんて言うのも結構あった時代だ。

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