シン・エヴァンゲリオンを見てきました。
今回はネルフ副指令の冬月コウゾウをピックアップしてみました。
冬月コウゾウ
ここまでは、冬月とはあくまで脇役で、あまり目立つ立ち位置ではないのですが、シン・エヴァで、脇役はわき役でもかなり重要なわき役になりましたね。
これは、TV版の時からの設定で語られているので、既知なのですが、冬月はユイとリツコの母(あとマリ)の教授であり、形而上生物学という学問を専横している教授。
形而上生物学というのは、エヴァの身に存在する学問で、実社会では形而上学という学問はある。形而上学とは、哲学の一つで、人はどこから来てどこへ去っていくのかというような学問だ。
それに、生物がくっつくのだから、人の魂は…人の肉体は…といった、エヴァ開発に必要そうな哲学を専攻する教授ということなのだろう。
その教え子にユイがいて、その後輩にマリがいて、ユイの同級生でリツコの母である赤城ナオコがいる。
ナオコはおそらく形而上生物学をベースとしてMAGIコンピュータを作り、娘のリツコが完成させたとされている。
そして、ユイは形而上生物学をベースとしてエヴァの基礎を作り、リツコによって完成まで導かれたとされている。
リツコはとんでもない人物で、エヴァの物語の中で重要なコンピュータと人造人間を完成に導いたことになる。
そして、そんなとんでもない科学者の頂点というか教授が冬月なのです。
ゲンドウは直接冬月のゼミに参加していたわけではないのですが、ゲンドウに見込まれゲヒルン時代から乞われて所属している。
おそらくゲンドウが考えていること(ユイに逢いたい想い)を唯一聞かされている人物で、また、その想いをに沿って遂げさせるために動くのも冬月なのです。
ヴンダー2番艦を操艦
いよいよヴィレとネルフの最後の戦いというところでヴンダーの前に現れる黒ヴンダー。
これはヴンダーの2番艦で冬月が一人で搭乗し操艦していました。
多分、レイアドバンスとかという、完成系綾波タイプが内包されていてほとんどが自動操縦で冬月の意思通り動かせるみたいな設計なんでしょうか。
ただ、冬月自身はそこまでゲンドウの援護をするというより、与えられたミッションを着実にこなしたうえで、ヴィレ側にも与するような何とも言えない微妙な立ち位置でした。
しかし、一人で操艦するさまはまことに格好良く、全てを達観した年齢を重ねた男にしか出せないようなそんな空気がありました。
そして、最後の時。
教え子であったマリが冬月のもとに来て、ここで新劇場版のマリは設定は、漫画版に出てきたマリと同じであることが示唆されます。
冬月の教え子で(ということはセカンドインパクト前後に冬月のゼミにいたことがわかる)、16歳で飛び級入学した真希波マリ。ユイは1個上の先輩になるはずです。
おそらくこの時ユイのエヴァ実験にでも付き合って、エヴァの呪縛を受けることになり体は16歳のままとなったのでしょう。
冬月はLCLに
今回2人が明確にLCL化しました。
1人は黒波たるアヤナミレイ(仮称)です。
こちらはクローンで、いわゆる形象崩壊からLCL化したのだろうと思っていました。小さな使徒ですね。
だから、LCL化した時小さな十字架と虹が出てたと思います。
そしてもう一人はこの冬月なのですが、冬月がLCL化するのはいまいち解せません。
だって、冬月は人間のはずなので、なるならインフィニティのなりそこないのはずなのに。。。
もしかしてこの冬月もクローンなの?これはわかりませんでした。
追記…アマプラで配信されて何度か見て至った結論
この時の冬月はすでにリリンもどきから、アスカやレイと同じようなアダムスの器(もしくは使徒)にまで、要はヒトを捨てたカタチ(シト・・・使徒)にまで進化していてもおかしくないはずです。
なぜなら、ヴンダーをはじめとする戦艦は、主機にエヴァのコアを使っていて(ヴンダー1番艦であるAAAヴンダーは、主機にアダムスのコピーといわれている初号機、2番艦以降はアダムスのコアを主機に使っていると思われる)、いわばエヴァンゲリヲンそのものです。エヴァに搭乗するということはエヴァの呪縛を受けることになり、搭乗期間が長くなればアスカと同じように水だけでいきれる、眠ることがない、おそらく使徒のようなものに変化してしまっていることが想定されます。ようは、アスカやレイと同じようにリリンもどきを通り越し使徒化していてもおかしくありません。
では、ミサトやリツコはどうなのか?というと、おそらく同じようになっていたのかもしれませんが、リツコは脱出してしまっているのでわかりませんし、ミサトは爆発するヴンダーに登場したままおそらく死んでしまいますので形象崩壊したかどうかなどまでわかりませんね。
なので、冬月は最後はLCLになってもおかしくなかったという結論です。
まとめ
冬月はTV/旧劇場版、そして新劇場版とともに、ゲンドウを支える役回りで、しかも、おそらくこの地球で起きている事象をすべてを知っている一人です。
もしかしたら、ゲンドウ自身にはユイと再会するという想いが強すぎて見えていないこともたくさんあって、本当にすべてのことを達観してみていたのは冬月なのかもしれませんね。