貯金・資産運用

IPO新規公開株式に参加申し込みしてみる

新規公開株式IPOに参加してみました。

IPO~新規公開株式~

最近は、ネット証券などで、証券会社の担当(営業)を介さずに、証券の売買が可能な時代になってきました。
ましてや、大きな金額を動かすようなそんな大それたことをできない私のような庶民は担当者と話すのも申し訳ないと思ってしまうほど。
また、私は自分なりの考えで企業の株や投資信託の銘柄を選びたいので、担当がつかない方がやりやすいと感じてしまいます。
そんな私ですから、メインの証券会社は楽天証券としています。
おそらくネット専業の証券会社なので、ごく普通に取引しているうちは証券会社から連絡が来ることもありませんので、気楽に取引ができます。

そんな中で、楽天証券では3年ほど前から改めてIPOを取り扱い始めました。
どんどん取り扱い件数も増えてきていて、まあ、大学入試以上の当選倍率ですが、当たったらラッキーだな程度ですがIPOに参加し始めました。
IPOとは、新規で上場する企業の株を最初は抽選で投資家に株を割り当てる仕組みです。
基本的にはその企業の上場の手助けをしている証券会社が主幹事企業として上場の手配を行い、副幹事、その他幹事会社がその企業の株の一部を引き受けて自分の証券会社の会員に株の購入を奨めるような形になります。
新規公開株については注文が殺到するのが一般的ですからそのほとんどの場合は抽選にて購入権を割り当てる形になります。
今回はそのIPOに参加してみてわかったことを記事にしたいと思います。

割り当て数は少ないが完全抽選の楽天証券

私のメインの証券会社は楽天証券です。
この楽天証券はIPOについては、割り当てられている株式はすべてネットからの申し込み分に対して完全抽選で割り当てられます。

1口のみの申し込み

楽天証券場合完全抽選かつ、申し込み株式数は1単元(1口)のみとなっていて、大きな出資はできませんが、今の私にはちょうどいいので楽天証券でIPOにチャレンジしています。
将来的に、IPOを積極的にやっていくつもりならSBI証券や、SMBC日興証券、大和証券あたりに口座を持たないといけないでしょう。
このあたりの証券会社は、上場する際の企業の主幹事会社になることが多く、そうなると7~9割程度の発行株式は主幹事会社に流れます。
そうなると、副幹事やその他幹事会社より、圧倒的に割当株数が多いため自然に当選確率も上がりますが、こちらは完全なる抽選ではなく、窓口での割り当ても多いです。
とはいえ、その他幹事会社よりもは多いと思います。
私は今のところ、当たればラッキー程度なので、新たに口座を作ってまでとは思っていませんが、将来的にはもう少し当選の確立を高めたいと思った際には口座を作るかもしれません。

また、このIPOの当否は、各証券会社単位内での当否ですから、同じ会社のIPOに参加する際に複数の証券会社から参加申し込みをすればそれだけ当選の確立も上がるやもしれません。

上場案件は結構ある

3月というのは上場が多くあるシーズンだそうで、それもあってか楽天証券でも結構な件数を扱っています。
楽天証券が幹事会社に入っていない案件もいくつもありますから案件がないというジレンマには陥らないでしょう。
複数の証券会社で口座を開いておけば毎月10~20件程度は案件に応募できる形にはなりそうですね。
3月というのを差し引いてもそのくらいはありそうです。

ブックビルディング

始めてやってみたもんで聞く言葉は目新しいものばかりでした。
IPO案件が発生すると、まずはIPOがあるという告知が成されます。
そして、ブックビルディング期間というのが上場日の2週間程度前から、やく1週間ほど設定されます。
簡単に言えば参加意思表明を出す期間です。
これは参加申込するだけで特に費用がかかったり拘束される資金が出たりする期間ではありません。

そして次は、抽選応募期間というか購入申込期間が設定されています。
ブックビルディングの期間が終わった日からやく3日。
これは、ブックビルディング期間に決定された公開価格、要は当選した場合に購入していただく株価が決まって、その価格でも当選したら株を買いたいと思ったら参加することができます。
この申込期間に申し込みした場合に初めて抽選に参加できます、また同時に、楽天証券の場合は購入余力資金から該当する価格分、拘束されることになります。
まだお金が差し引かれるわけではありませんが、もし当選したら購入できるだけの資金余力を拘束するような流れになります。
これは、IPOに限らず、すでに売買が始まっている株でも、指値で購入手配をしていた場合成立した際の資金分は余力から拘束されます。
今の私は現物取引ですから当たり前といったら当たり前なんですが。

そして、この申込期間が終わると、次は抽選となります。
楽天は抽選のやり方も説明があります。
細かいのでここは割愛しますが公平さを出すために、抽選方法も説明するようです。
そして、仮に当選すれば購入することができます。落選すればIPOとして該当の会社の株は買えません。だから、初値売りというわけにもいかなくなります。
もちろん上場して株価が出てこればその株価で売買は可能になりますので、IPO直後にセカンド取引は不可能ではないですが。それでは普通の株取引と同じですよね。

IPOは面白いのか?儲かるのか?

これは答えはわかりませんが、初値売りを原則として、当選した株をきっちり買って、初値売りというのを決めておいてやっていけば9割がたは利益が上がるものです。
(2020年~2021年実績で)
まあ地元の企業が上場した際とかにローカルニュースなので、初値が当初の購入価格をいくら上回ったみたいなニュースが流れることがありますが、ほとんどの場合初値が高値になるケースが多いですね。
ただし、楽天証券の場合、1単元しか購入できませんので、大きな儲けを出すには証券会社がよろしくないです。また、主幹事会社を務めることは今まで一度もないので、幹事会社の割当株数を考えると当選確率も低いですし、毎月すべてのIPOに参加して年に何回当選するのでしょうか。そんなレベルです。
本格的にIPOで食っていきたいと思うのならやはり主幹事会社によく名乗りを上げるSBIやSMBC、大和証券あたりに口座を持っていないといけないでしょうね。
けど、決して悪い話ではないですし、初値売りを原則にするのなら、ほとんどの場合負けないので、継続して参加していればたまに起きる初値でマイナスが出た際のマイナス分もほかの初値が高値の利益で賄えるでしょう。
継続して続けていくことが大事なのかなと思います。
あとは、数日とはいえ資金に拘束が発生しますから、その間その他の取引にある一定額資金が使えないということにつながりますので、そのあたりのバランスも大事になりそうですね。
私はFXの自動売買で一定額の資金を使いながら、また投資信託を長期にわたり保有していくスタンスであまり手放さないので、自由に動かせる余力に限りがあります。
それでも一部当選するのなら悪くはないのですがあまりにも当選しないようだと、続けていけなくなりますよね。(ほかの証券に資金を回したいから)

もし利益が上がったら次はどうする?

これが結構大事かなと思っています。
今のところ楽天証券の完全に抽選で割り当てるが取扱数が少ない楽天証券です。また、1単元株しか申し込みできませんので一回のIPOで仮に得ることができた利益があったとしても、1単元分で確定しています。
1000円の価格で100株が単元のIPOがあったとして、初値で1200円になったとします。利益は2万円になります。
悪い商売ではありませんが楽天証券ではこの企業の上場で200万円(1万株持つ)を儲けることはできません。
じゃあ、自分の資産をどんどん膨らませていくために、上がった利益を次はどうしていくのかというのも大事になっていきます。

投資の柱を作ることで安定した資産形成を

私は上がった利益はまた次の投資に回すという考えを持っていて、まあ、普通はみんなそうだと思います。
私の場合は、一つは投資信託に追加で資金を投下するのを1つ。あとは将来、5~10年かけて成長していくだろうと思う企業の株をコツコツ買い増すようにしています。
積み立て投信などでよく言われるのですが、ドル・コスト平均法といって、一気にドカンと買うと、そのかったときの価格が平均購入価格になってしまいます。価値が上昇する際は良いのですがドカンとかった分マイナスも大きくなります。なので、余力があっても積み立てで定期的に一定量ずつ買い増すようにしています。
毎月定量の買い増しの場合、買い増した時が値が高い時もあれば逆に安い時も出てきますし、ずっと右肩上がりの証券の場合、今月は先月より購買価格は高いけど、今月の定量は先月までの総量の中に組み入れられて平均価格が決まるという仕組みになるので常に平均値は現在価格を下回ります(ずっと右肩上がりの場合です。)。
底で買って天井で売るみたいなわけにはいきませんが、長期間にわたって資産形成を行う際には有効な手段です。リスクが少ない分リターンも少ないですが、右肩上がりが前提なら、確実に積み立てた原資より今の価値がプラスになっているはずです。積み立てで資産形成をするならもってこいのやり方だと思います。
投資信託については毎月の積み立て設定ができますので手軽に設定できます。
それにプラスして、IPOなど、うまく上がった利益分を買い増したりすることで、自分の資産を増やしていく考えです。

株については、私はある企業が10年後には今以上の企業価値になると思っている企業がいくつかあります。
今底カナ?なんて思わないことも無い企業もあるのですが、これだけはなにが起きるかわかりませんから、先述同様、ドッカンと一気に買うのではなく、コツコツ定量をタイミングを見ながら積み増す形で買って行こうと思っています。そうすることで、平均取得価額を安定させつつ将来今以上になるのであれば平均価額を慣らして、小さい方向になるべく慣らすことができれば企業価値が上昇した時に大きな利益になるだろうと考えています。
だから、1単元で2万や3万の利益でも、上がった利益を期待している企業の株にして積み増していくことで将来大きな利益につなげられるのではないかと思っています。

FXについては基本的に自動売買で積み増すというより自分で膨らます複利投資を採用しています。
最初に一定額を入れたらあとはその額面の範囲でトレードを行います。利益が積みあがって、全体の資金が膨らんだら膨らんだ分を相対して次のトレードの量を増やすようにします。
そうすると、次に上がる利益は前回よりも多くなるので資金がどんどん膨らむという形です。
楽天証券のFXの場合はMT4という、自動売買ソフトを作って自動運用ができるものがありますので、基本的には自動運用で放置します。
ただし、そのためのソフトEAが優秀じゃないとプラスになりませんから、その開発に余念はありません。

IPOは、短期的な利益を出せる可能性のある場なのかもしれません。
もちろん中には自分が良く知るジャンルの企業が上場してきて、自分が考える企業価値からするとずいぶん株価が安いなと思ったとしたら初値売りせず持ち続けることもあるかもしれませんが、そんな企業は1年に1企業も出てくるかどうか。。。私も視野の狭い人間ですから、それほどたくさんの企業のことを知らないので。。。

あとは、当選するかどうかですね。。。

先述のように、楽天は基本的に主幹事企業になる案件は今のところありません。
基本的にはその他の幹事企業として全体の数%の株が割り当てられる程度です。
なので倍率は100倍とか500倍とかが普通に出てきます。
まずまずあたりませんw
500倍ということは、パチンコを1回転で、スロットアラジンAを1回転で当てるるほどの確率ですからね。
早々めったに当たりませんw
なので、余力分についてはとりあえず行ける限りブックビルディング、抽選申し込みは参加します。
そのうちどれかが当たればいいなというスタンスで構えることにしました。

そして基本は初値売り。
IT系の企業で、良く知っている企業の場合は価格を見て売らない可能性もあり。
という流れでIPOに参加しようと思っています。

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