シン・エヴァンゲリオンを見てきました。
今回は赤城リツコをピックアップ!
全てを見通す赤城リツコ博士
ミサトの同級生で親友でありミサトを最後までバックアップする赤城リツコ博士。
MAGIの実用化、エヴァンゲリオンの開発責任者としてトップクラスの頭脳を持つ科学者です。
Qで、最も風貌が変わった一人といえばリツコです。
ながかった髪をばさりと切ってベリーショートになりました。
女性がここまで髪を切るのはよほどのことだとみんな言っていましたね。
全てを知ってしまったがためでは。。。
ゲンドウが赤城博士が提唱していたエヴァだと、黒いリリス、マイナス宇宙にいるリリスのような物体をシンジに見せながらゲンドウが語るシーンです。
そのリリスのような使徒は、仮面こそ新劇場版に出てきたリリスと同じ仮面ですが、風貌や張り付けられている釘から抜け出す描写などは旧劇場版と全く同じように作っていますので、このマイナス宇宙のガフの扉の向こうというのはTV/旧劇場版とつながる場所なのかなと想像させるシーンとなっています。
で、大事なのは、リツコはこのガフの扉の向こうにマイナス宇宙があってリリスのような使徒がいることを予測しています。
凄い科学者ですね。
おそらくリツコは、その優秀な頭脳のために、今ここで何が起きていてどんな作用をするのかすべてを見通せるほどになってしまっていたのでしょう。
また、ミサトや加地がどのような行動に出るのか、誰を止め誰を行かせるべきかなども的確に判断できるようになっていた。。。というふうに見えます。
ゲンドウに対する冬月がそうであったように、ミサトに対するリツコはそのような存在であり、全ての理に対し達観し、今何をなすべきか的確に答えを導き出せる、まさに完璧なMAGIのような存在となっている。。
おそらく、ここに至るまでの流れすらも読み切っていて、ゲンドウが最後の敵になることなども予測し、ヴンダーを槍にすることを提唱したのでしょう。
そして、最後に、シンジとミサトが手を取り背負っているものをシンジに託し、そして、マリがシンジのもとへと向かうことまで予想していたのでしょう。
そして、リツコはほかのヴンダークルーとともに脱出ポッドで脱出しますが、ミサトや加地の想いを引き継ぎ次が私が背負う番だという覚悟が背中から透けて見えた気がしました。
おそらくその科学者としての知識を、シンジが先に進めたその世界で活かしていい世の中を作ることでしょうね。
今までのリツコといえばゲンドウにうまく利用され、とんでもない兵器(エヴァ)を作らされたり、母親を内包しているMAGIの実用化にこぎつけたりと、なんかうまく利用されているかわいそうな人のような見かたでしたが、Q移行リツコは森羅万象を的確にとらえ理解し、最適解を上官たるミサトに提言する素晴らしい副官となったように見えます。
同じ副官でも冬月は、上官たるゲンドウの想いに寄せる指示しかしませんが、リツコは世のため、地球のため、種の保存のために動いているように見えました。