復習・おさらいを行っております。エヴァンゲリオンですが、SNSなどで、序・破と、Qは世界的につながっていないのではないかという説を唱える方が結構いることがわかりました。
破におけるQの予告
エヴァンゲリオン劇場版Qが公開されたときの予告編。
実は実際に公開されたQでは、予告編で放映された映像が一切使われていない。
なので、破のつづきとなるQは、実は放映されていないことにつながる。
金曜ロードショウでは、予告編は差し替えられ実際にQで使われた映像に差し替えられているので、実際は作成予定の内容が大幅に変更されただけなのかもしれないが、これをもって、私たちが見たQは、序・破の続編ストーリーではない、あえて違うものを見せられたと考えることもできるのだ。
かりに、そうだったとした場合、私たちが見たQというストーリーはいったい何なのか、序・破との関係性は?という、大きな疑問符だけが残る。
確か新劇場版をやりますと言ったときは序・破・急と、最終回に当たる4部作で作るみたいな発表があったけど、途中で急は、Qにしますって発表があった。
これも意味があってやっていることだと思うと、急とQは違ってて、急については序・破の続きなんだけど、Qはつながってない話だよって意味が込められているとしか思えなくなってきている。
放映されたQの中には伏線がいっぱい
私は、序・破・Qと、何度も見たがやはり気付けないw
インターネットというのはすごいもので、様々な人が小さなところに気づいて指摘をしている。
まずは、前項のQの予告だが、私は単純に庵野総監督らしいな。。。どうせ破を完成させた時点ではほとんどノープランだったんだろうなくらいで思っていた。
けど、序の時の破の予告編はそれなりに使われている映像を多用しているので、破の時のQの映像がほとんど使われていないっていうのはやっぱりなんか変だよな。。。
予告の最初は、破の最終番でカヲルが搭乗するMrk.06と思われるエヴァが放ったやりだと思われる。予告編の前はもちろん破本編を見ているわけだから、続いてる。
けど、よく見ると、周りに結界が貼られてる。これは、破の冒頭のシーンでマリがどこかの実験場で使途を撃破するときに結界がどうのこうの…!って言ってることからも、初号機の周りの柱が結界であろうことが読み取れる。でも、Q本編では出てこなかったぞ?w
Mrk.06が深く入っていくあの場所はセントラルドグマだよな。。
でも、描写が新劇場版というより、TV版なんだよな。。なんか急に古い感じの画になってるもんなぁ。。。
その後Mrk.06が裏返って拘束されてるようなシーン、、、あれは何なんだ?
そもそも、Mrk.06は、頭に天使の輪っかのようなものを付けてるけど、あれが出てくるのはこのMrk.06だけと言ってもいいけど、いったい何なのMrk.06。けど、これも本編Qでは一切語られず。
我々が見たQというのは、やっぱり予告編のQではないのでは。。。単に作り直したとかじゃなくてやっぱり意味があったのでは。。。
※これについてはもう一つ説があって、
破のつづきは本来であれば【急】であって、破のあとの予告編は【急】の本編。あのようなことがQのストーリーの前の14年間であったとする。
Qは、急のあとの世界(実際14年後の世界であることがリツコなどによってシンジに明かされる)なので、しっかりつながっているというものも多い。
でもさ、その消えた14年もあの予告編を見たら面白そうだけど?シンジは出てこない話になりそうだけど、カヲルあたりが主役で面白い話が出てきそうだけど?語らないの??と思ってしまう。
Q放映時の最終版の予告編
序のあとのはの予告編。画は当時の画風で書かれているけど、実際の破でも使われたシーンがたくさんあった。
Qの最後に放映された、シン・エヴァンゲリオンの予告編。
ビジュアルは多少変更があったにせよ、冒頭10分だかの放映でも示されたように、2号機と8号機のハーフ&ハーフみたいな期待は登場しそうだし(それを作るためにフランスだかまで何かの機材を取りに行くシーンが描かれている)、おそらくあの戦っている緑色いエヴァっぽいやつは、たぶんMrk04の亜種というか、44a(フォーツーエー)、44b(フォーツービー)、4444c(フォーフォーシー)臭い。Qでは4A、4B、4Cというネーメジスシリーズがとうじょうするので、その続きであるような感じだ。
そう考えると、破の最後のQの予告だけは異常にストーリー展開が違う。同じ監督の庵野氏であることを考えると、意図的にQの予告と本編のストーリーを変えたと考えるのが筋ではないかと考える。
よって、放映されたQは別の世界のQではないかという推論だ。確かにわからないでもない。
そして、Qの最後の予告編を見てもらったらわかるが、4部作の最終作品となるシン・エヴァンゲリオンについては、【エヴァンゲリオン】なのだ。
実は、序・破・Qは、エヴァンゲリオンではないのだ。【ヱヴァンゲリヲン】なのだ。
ようは、最後の4部作目だけは全く別の名前になってしまっている。
ここまでの話なら、Qが別の世界の話なのであれば、Qもヱヴァではなく、エヴァにならなきゃいけないのでは。。。と思うだろうが。
Qは、序・破で描かれる世界と、別の世界を行ったり来たりしているような世界なのではないかと考えると、タイトルは序・破の続きのエヴァンゲリヲンで、Qが終盤に近づくにつれ別の世界になり、最後の方、要は、フォースインパクトをアスカとマリが止め、シンジがアスカに引きづられてどこかに歩いて向かうところは世界戦的な目で見れば序・破の世界とは全く違う世界になっていて、だから次回作は【ヱヴァンゲリヲン】ではなく、【エヴァンゲリオン】の世界になったと考えると、何となく納得ができる。
フォースインパクト手前のシーン
カヲルに連れられ、セントラルドグマの深層部で、ニアサードインパクトが起きたこと、そのトリガーはシンジであることを伝えられるシンジ。
でも、カヲルが言う【リリンの言うニアサードインパクト。すべてのきっかけは君なんだよ】の、言葉によるとリリン(人類)は、これのことをニアサードインパクトと言っているように聞こえるけど、どう見ても【ニア】ではない気がするwおまけにカヲルはいったい誰に人類(リリン)がニアサードインパクトと呼称していると聞いたのかも不思議だ。
なんか地球みたいなのが回ってるし、下にはしゃれこうべがたくさん山になってる。
それらを見る限りでは人類はすでにヴィレとネルフ、映画に登場する人物くらいしかいないような世界に見える。これでニアなのなら、ニアのないサードインパクトだとどうなるんだ?
って思ってしまう。
あの、小さな地球の様なもの、あれがもしかしたら序・破を描いていた地球なのでは。。。
このシーンについて、私が考えたのは、このあたりで序・破で描かれているヱヴァンゲリヲンの世界と、TV版であるエヴァンゲリオンの世界が交錯しているところなのではないかと思っている。
ニアサードインパクト。
そう、TV版の延長である劇場版エヴァンゲリオンで描かれた世界のつづきがQで描かれた世界だとしたら、あの時は完全にガフの扉が開く前に、シンジがすべての人類がLCLになる前に拒絶し少なくともシンジとアスカという個体だけは残り、最後に【気持ち悪い】と言われて終わった。
ミサトやリツコあたりが同じように生き残っていたのなら近くにいたかもしれない。
最後に首を絞めるようなシーンでTV版の劇場版は終わるのだが、あそこで後ろから、ミサトあたりに攻撃されていたら、、、意識を失ったかもしれない。そして、目覚めることが無いように、保護機に14年間入れていたのだとしたら。。。(まあ、なぜ目覚めさせる必要があったのかわからないけど。。。)
Qに話を戻す。序・破のつづきと思えない描写がたくさんあるそう。
たとえば、セントラルドグマの深層部。
まず、ゼルエルが零号機を喰って、巨大なレイのようなイメージの使途に変貌した時に初号機が救いに行くわけだが、これはTV版の劇場版のラストも似た感じの巨大なレイが出現している。
Qで何かしらの槍を刺して活動停止状態になっているあの巨大なレイが破の最後の使徒なのか、劇場版の巨大なレイなのかは判断がつかないところだ。うまく作ったものだ。
そして、その下のどくろに混じって、墜落してしまった戦略自衛隊の飛行機があるのだが、これは序・破に出てきていないカラーリングなんだそう。
新劇場版ではグレーで統一されていたのに、セントラルドグマに墜落している期待は緑系のペイントなんだそうで、これはTV版は緑で統一されていたそう。
ということで、あのセントラルドグマはTV版の延長に見えるということだそうだ。
ここについてはこんな考えもできる
TV版のストーリーがある。TV版の最終回に当たる劇場版でアスカの首を絞めるシーン。
その後何かしらの理由で気を失い、気を失ったまま保護機へ14年間。
その間見ていた夢が序・破だったとしたら、、、これも可能性は0じゃない。
シンジはこの後の項で語るように、何かしらの事情でTV版の記憶を消されていて(けど現実はTV版)、夢で見た新劇場版の記憶を本当の記憶と思っていて、14年間眠っていたが目が覚める。
そうするとサードインパクト発動を応援していたように見えたミサトが冷めた感じで、むしろシンジを拒絶している風。シンジに料理をふるまおうとしていた、深夜にパンツ1枚でシンジの寝床に入ってきたアスカと思えない怒り様。これらも、TV版のミサトやアスカならちょっとありそうな感じがした。
冬月の発言
冬月がシンジを捕まえて将棋を打つシーンがある。
冬月は立場としては副指令という立場だが、もともとはシンジの母親であるユイを教え子として持つ教職員という設定だ。
当然ゲンドウももともとは師と仰いでいた人物が自分の部下として存在している。
その冬月が達観したような発言を将棋を打ちながらしていくのだが、その中で、【記憶は消されている】ため、覚えていないだろうけどもというような発言をする。
しかし、シンジ自身は記憶をなくしていたわけではなく、14年間眠っていたということになるので消される記憶がどこにあるのかわからない。
もしあるとしたらTV版側の記憶か、序・破の記憶、これはどちらもシンジにおきていることであり、そのどちらかの記憶が消えているのであれば納得ができる。
こうやってみてみると、どちらかというと、Qに登場するシンジの記憶からはTV版が消えていて、序・破の記憶が残っているが、現在はニアサードインパクト後に、TV版の世界に来ており、しかし、TV版側の記憶がなく、序・破の記憶が残っており、ミサトやアスカとの温度差がある。
ミサトやアスカとシンジの記憶の温度差
アスカは、目覚めたシンジにガラスの壁越しに殴りかかろうとする。
厚手のガラス壁にひびが入るくらい強く殴りかかろうとすることからもニアサードインパクトのトリガーになったこと以上の怨嗟のようなものを感じないでもない。
もし、【気持ち悪い】と思っていて、その刹那に首を絞められて殺されそうになったのなら、アスカには恨みもあるだろう。
破のラスト、【行きなさい!シンジ君】と、サードインパクトが発生しそうなのに、応援していたミサト。
その後14年間眠ったとして、あの時点で応援していたのに、起きたらあなたはもうエヴァに乗らなくていいと、かなり冷めた感じで言うあたりに温度差を感じてしまう。
少なくともシンジはミサトに応援されていて、その後眠りについたとして、ミサトが心変わりをしたとしても怨嗟の対象にシンジを入れるのはやっぱりなんか変だ。
これがもし、TV版からの劇場版の世界なら、まず、映画版ではミサトはすでにゲンドウのことを信用していない感じだったし、実際ネルフはミサトを含んで牙をむいたような感じでサードインパクトを発動させようと試みた。
ミサトはシンジに対しては明日かを救いに行ってほしいと願いエヴァへの搭乗を促す。
しかし、ミサトから見れば、シンジはゲンドウにうまく操られるようにサードインパクトのとりーがになりそうになるわけだ。
この経緯なら、ミサトもシンジに対して醒めた目を向けても何らおかしくない。
また、活かしてはおくけどDSSチョーカーなるもので、いざという時には死も辞さないスタンスで制限を掛けようとするさまも、シンジより、シンジを利用しようとする者に対する枷に見える。
おそらくシンジには、言い聞かせれば納得してもらえそうなものなのに。奪われてまたシンジにエヴァに搭乗させるそんな勢力(まあ、ネルフでありゲンドウなのだろうが)を気にしているように見える。
そもそも、Qの状態で、ゲンドウとたもとを分かちヴィレなる、反ネルフ組織を作るのは、少なくとも新劇場版ではそのような反発するような因子がほとんどない。
TV版なら、元カレの加地リョウジと一緒に、ネルフやゼーレのことを調べていたので、反発する可能性も大いにあるのだ。
これをもってしても、Qは、序・破より、TV版とつながっていると考えてもよさそうな気もしてくる。
ガフの扉
そして極めつけはこれだ。
ガフの扉だ。
すべてのカギはこれが握っていると言ってもいいだろうという結論に至った。
前回記事でガフの扉っていったい何なんだろう?という記事を書いた。
TV版、劇場版、新劇場版、すべてのエヴァンゲリオン作品において、ガフの扉というのは大変重要なものになっている。
まずはセカンドインパクト。
その前にファーストインパクトは、黒き月(リリス)が地球に落下し、その前に落下していた白き月から生まれた使徒が眠りについた現象をさす設定になっています。
黒き月が落下した際に巻き上がった砂で作られたのが地球の衛星たる月であるという設定です。
リリスの子孫は人類だけではなく、恐竜などもリリスの子孫という設定になっており、これは、実際の私たちの世で語られている約6500年前の隕石落下ではなく、46億年前に恐竜などを誕生させるきっかけとなったジャイアントインパクトと言われる隕石落下のニアリーイコールの設定だそうです。
そのファーストインパクトから46億年以上先に起きたセカンドインパクトということになるのでしょうか。
セカンドインパクトはアダムが覚醒する前に被害を最小限に食い止めることを目的として意図的に行われたインパクトであることだそうです。
南極で学者たちがいろいろやった結果、南極に大きな穴(おそらくガフの扉)が開いた状態、冬月に言わせると【浄化された世界】になります。
海は赤く血に染まったような(たぶんLCLの海)だが、みごとに浄化されたらこうなるという世界のようです。
これでも、人類を生き残らせることができたレベルでかつ、使徒が無限に生み出されることがない世界にできたようで、残る使徒が10数体、それらを撃破できれば人類は生き残ることができる、そのためにはATフィールドをも打ち破る汎用人形決戦兵器エヴァンゲオンが必要だ。という流れになるようです。
まずは、セカンドインパクト時に空いた大きなガフの扉。これはエヴァの世界では開いたままになっている。
つぎにニアサードインパクトと言われるインパクト。
これは、シンジが媒介しシンジが搭乗するエヴァの頭上に大きな穴、ガフの扉が開きすべてのものが吸い込まれるようなシーンを描く。
まるでブラックホールのようなイメージだ。
しかし、新劇場版破では、レイを救おうとして、シンジが初号機力・魂を込めていくと、ガフの扉が開いて今から大きくなるぞという刹那に、月からカヲルがMrk.06で登場し、何かしらの槍を初号機に刺す。この槍がロンギヌスの槍なのかカシウスの槍なのかは不明。破ではそこで終わってしまうし、Qではすでに事は終わっているし、設定上は14年後の世界という設定になっているのでその後どうなったのかは全く語られない。
これが2回目に搭乗するガフの扉と言える。
そして、3回目。これはフォースインパクト。TV版やTV版からの劇場版では語られていないシーンになる。
サードインパクトはTV版の劇場版でも語られているが、フォースはなにせ14年後の世界だから、TV版ではなかったシーンだ。
フォースインパクトは、ダブルエントリーシステムという、プラグを2本差すエヴァンゲリオン第13号機に搭乗したシンジとカヲル。カヲルは何かに気づき、槍を抜くのをやめようと言い続けるが、シンジは強行し巨大なレイに刺さっている槍を抜く。
その刹那DSSチョーカーで表面上は死んでしまうカヲルを見て激高したシンジがトリガーとなってフォースインパクトが発動。ガフの扉が開く。
しかし、開き切る前に、改2号機に搭乗したアスカと8号機のマヤが何とか止めてフォースインパクト発動を食い止める。
と言った感じでガフの扉が3回開いている。
設定上、ガフの扉の向こうにはガフの部屋があり、そこで魂が作られるというのはおそらくガフという言葉を使っている以上はそういう設定だと考えられる。
なにせ、今になって思っていればTV版にしても新劇場版の序にしても、最初のシーンでスズメが出てくる。
ガフの部屋にはスズメがいて、魂の誕生を見ている。ガフの部屋からスズメがいなくなるとこの世は破滅に向かうとされているのだ。
最初はスズメが出て来るが、最後はスズメが出てこなくなるのがエヴァンゲリオンだ。なるほど。
ここで、サードインパクトを考えよう。
新劇場版破では、ゼルエルに食われゼルエルが巨大なレイの形をした使徒へ変貌し、シンジがそのコアから例を救い出そうとする。
その時に込めた気というか、ATフィールドというかそれが強烈すぎてガフの扉が開く。少なくともミサトは【行きなさいシンジ君】と、応援するような発言をしている。
その刹那に、Mrk.06に搭乗したカヲルが初号機に槍を刺して止めるようなシーンで破は終わるのだが、まず、カヲルはシンジを幸せに導きたいと思っているのに、槍をぶっ挿す。
Mrk.06は特別な機体で、月で作られている。月は黒い月が地球に衝突した際に作られたものという設定。
インパクトが起きるとガフの扉が開きその向こうがある。要はガフの部屋があるはず。
ガフの部屋から飛び出した魂は魂のある生命として誕生していくということを考えられる。
破で描かれたサードインパクトはニアなのか?
ニアサードと言われるような完遂できていない感じのインパクトなら、Qでカヲルが連れていく、絶望的破滅世界のように描かれているセントラルドグマはいったい何なのか?
なぜ、カヲルはフォースインパクト発動を察知しシンジにやめるように進言するのか。
こう考えると筋が通ります。
新劇場版の破の世界。
この世界は序で語られる世界のつづき。だから、予告編とほぼ同じ世界が破で語られることになる。
序と破の世界は、TV版エヴァンゲリオンの劇場版のニアサードインパクトで起きたガフの扉の向こうの世界。ちょっと中途半端に開いたガフの扉からシンジが向こうに行ってしまったのか、最後にアスカに気持ち悪いと言われて完全に心を破壊されたことでガフの扉の向こうに魂が行ってしまったのか。。。
向こうの世界で序・破とTV版に似たストーリーを展開していたが月にいるカヲルはこのサードインパクトで、TV版の世界へシンジを戻せると考えた。
なぜなら、序・破の世界は、シンジはサードインパクトを完遂させる思考ようは、人類補完計画の完成ともいえる、すべての御霊は一つになる世界を望んでしまったように見える。
だから、破のつづきはもしかしたら魂が1つになって良かったね。で終わっているのかもしれない。
TV版の記憶がありそうなカヲルは、それがシンジの幸せであるとは考えられないと思い、TV版の世界へ連れ戻すように行ったのかもしれない。そのためのサードインパクト。
槍を刺して動きを止めてガフの扉の向こうに耐えられるように作られたMrk.06で、TV版の世界に飛び込み、自らMrk.06に槍を刺して動作停止。
暴走しそうな初号機のコアを抜き取ってリリン(ミサトやリツコ)に渡し、自らは元ネルフ本部で、セントラルドグマへの侵入者が現れないようにピアノを弾いて見張っていると考えられる。
序・破の記憶が残り、TV版の記憶がないシンジはなんでミサトさんが冷たく、アスカが怒りに震えているのかわからない。これがQである。
と考えるとつじつまが合ってくるではないか。
補完的な証明
アスカのいでたち。
序・破ともに、アスカはエヴァに搭乗するが、その後は、TV版だと当時が搭乗する予定の使徒が侵食してしまっているエヴァに搭乗しダミープラグで自動運転となっている初号機に撃破される。その後の生死やけがの状況などは詳細が語られていない。
しかし、劇中の初号機の攻撃で、片目がやられるような描写は薄く、プラグ進度が深くなる瞬間に片目から星屑のようなものが流れるシーンがあった程度で、あれで失明したとは少し考えにくい。
また、左胸あたりや、右太ももあたりがプラグスーツが破れていてがむてーむで修復したようなスーツを着ていることからその部分が破損するほどのダメージを負った経験があることになるが、これも序・破ではそのような戦いはなかったと考えられる。
もちろんこの空白の14年のうちに負った怪我ということも十分あり得るので、確実なことは言えないが、この負った傷が前作に当たるTV版の劇場版であればまさにこのようなけがを負っているはずなのだ。量産型エヴァ(おそらくダミープラグはカヲルのクローンと考えられる)が、カラスのように2号機をつつくシーンがある。
Qがこの続きであればあのいでたちは納得できる。
というか、そうなってくると、空白の14年間というのは実は空白ではなく、
序・破というストーリがあって、サードインパクトが発生、その後世界は14年前のようになり、TV版の世界が14年間描かれシンジがニアサードインパクトを起こし、そしてQにつながる
という可能性がないか。
なぜそう思うのかというと、シンジの声優である緒方さんが、SNSを通じて、シンジが劇中劇であることに気づいたかもしれないというようなことを発言した。
これは、厳密には気付いたのは劇中劇ではなく、TV版の世界と新劇場版の世界があってシンジという個体はこの2つの世界を行き来しているということに気づくということなのではないか。
もしくは作られた世界が2つあって、その世界を作るトリガーが自分であるということに気づくのか。
他にもいっぱいある。
アダムスの器と言われるMrk.09に搭乗するレイ。
この例はおそらく序・破に出てきたレイではない。
しかし、どことなくオリジナルレイが死んでしまったから改めて作り直したレイというのともちょっと違う気がする。
どこか違う世界から舞い込んできたレイ、いやむしろ、シンジが違う世界のレイに、序・破のレイの影を見ているように見えなくもない。
シンジがTV版、新劇場版ともに愛用しているカセットフォン。
破でレイを引き出した時にレイが握っていたものとされているが、その引き上げてきたレイは、新劇場版のレイだったのだろうか。
逆かもしれない。序・破は、時代的な設定も時代に合わせて進んでいて、TV版での携帯電話はその時代に合わせたスマホに変わっている。
にもかかわらず、カセットフォンだけはipodのようなものに変更されなかった。
あのカセットフォンはもしかしたらTV版とのシンクロを示唆しているのではないか。
まとめ
難しくなってきたので整理する
- 序・破の世界があり、シンジがレイを救おうとして起きてしまうサードインパクトによってガフの扉が開く(ミサトも応援してます。)。次の世界(新しくやり直しになるTV版の世界)へ。
- 世界が続いていてやり直しになったのか別の世界に行ったのかは不明。ガフの扉の向こうでやり直しの世界があったと推測している。
- ガフの扉の向こうには、TV版の世界があり同じような世界を繰り広げる(もしかしたらTV版の世界がガフの部屋かも?)
- 時間軸的にはTV版の方が後と考えると収まるものも多い。
- 序・破と似た世界となり、結局シンジがトリガーとなってニアサードインパクト(こちらの世界のミサトはそれを望んでいません。むしろ否定的です。)が起きそうになるが、シンジ自らが魂を一つにすることを途中で拒絶。中途半端に終わる(アスカに気持ち悪いと言われる散々。)。
- シンジは14年間眠り続け、目が覚めた世界はTV版側の世界で14年経過した世界(この世界が放映されたのが新劇場版Qではないかと推定される。裏には序・破・のつづきのQもあって、それが破の最後の予告編)
- 記憶は序・破の記憶が残っていて、TV版の記憶がなく、冬月に言わせると記憶を消去されているらしい。だから、TV版のミサトやアスカとの会話で微妙なずれがあり、新劇場版の記憶しかないシンジは深く悩まんでしまう。
- カヲルはTV版側のニアサードインパクトで破滅的な状況になった世界でシンジの魂を昇華(幸せ)させようと、ロンギヌスの槍とカシウスの槍をもって昇華させようと試みるも、どうやらゲンドウ当たりの罠で、序・破の世界へ戻すトリガーと気付くが止められずシンジ暴走。
- フォースインパクト発動直前にアスカとマリが第16号機の活動停止成功
で、シン・エヴァンゲリオン新劇場版へとつながると。だから、2021年に放映されるエヴァは新劇場版である【ヱヴァンゲリヲン】ではなく、TV版で使われていた【エヴァンゲリオン】になったと考えている。
ようは、すべては一つのシナリオであると考えると筋が通ってきます。
Qの予告は、序・破の世界のつづきだけど、シンジはTV版の世界に来ちゃったので放映されたQは、TV版に舞い込んだシンジを追いかけてストーリー展開していったので、実際に放映された内容は予告とは全く違う。Qは、本来はTV版の劇場版の次に流されるべきものであったと。
しかし、この物語は全部繋がっていて、いよいよシン・エヴァンゲリオンでシンジがこの2つの世界があることに気づく。マリはTV版にはどうやって来たのか、カヲルの存在は?ゼーレのメンバーがモノリスだった理由もこの世界感なら納得できませんか?(これらの存在は2つの世界を行ったり来たりしている、魂だから行き来できるみたいな。)
これなら、緒方さんの発言までも回収できそうですね。
なににしても、序・破とQが繋がっていないという説も、あながち間違っていなさそうだと思った今日この頃だ。
もう一度TV版も含めて見直す必要がありそうだ。