住宅

家を建てようかなと思うVol.6~知人に相談する~

先般から内覧に行ったりして実際にどのくらいの費用感でどのくらいの家が建つのかがわかってきました。
また、自分が持つ土地の大きさでどのくらいのサイズの家が建つのかもわかってきました。

知人が家を建てた!

私の知人、親友とも家族ともいえるほど近い知人が、家を建てました。
建てたといっても、その知人の職業が住宅の修繕などを中心とする総合建設・建築業で、中古住宅を買ってきて、柱だけを残してリフォームするというほとんど99%新築のリフォーム物件です。
自分でやったということもあり、費用的な面は全く参考にはならないのですが、どんな考えでどんな家を建てたのか聞かせてもらいました。

住空間になにを求めるのか

まず参考にしたいと思ったのがどんな考えでこの家を建てたのか、という考えです。
私のばあい、母親と自分の家族(妻と息子・娘、合計5人)が住める家で、亡くなった父や祖父母を祀る仏壇を置きたいというのがベースにあり、その上で、家族が楽しく暮らせる家が欲しいのです。
もちろん誰しもが家族が楽しく暮らせる家を作りたいと願うわけですが、もっと掘り下げてどんな考えで作ったのか聞いてみました。

家族の一体感を最大限に出せるように

私が気に食っていないものの一つに、リビング内に2Fに向かう階段がある作りなのですが、むしろその知人はこのんでリビング内に階段を作っていました。
私は、リビング外にあることで、息子や娘が年頃になり、彼氏や彼女が遊びに来たときに、リビングを通過しないといけないのは嫌じゃないかなと考えたうえでした。
その知人は全く逆の考えで、リビングを通過もできないような相手じゃダメでしょうという考えでした。
なるほど。そういう考えもあるのか。
私にはない発想でした。
ひとつ考えさせられました。

リビング・ダイニング・キッチンこそ、家族が楽しく暮らせる家の中心である

つぎに、この知人が私に伝えたことがこれでした。
いわゆるLDKといわれる空間こそ、家族が相集い力を合わせる場所です。
ここはそれなりの空間を作り、導線をしっかり考えた作りにするべきだと。
私もその考えはかなり近いものがあり、私の母と妻・子供たち一同に会する場はLDKになるでしょう。
当然ご飯を食べる場所になるわけですからそうなって然りです。

そして、そのためには、母親の個室・居住スペースはできればLDKから離れた場所に作りたいのです。
廊下1つ隔てるだけでもいいのですがくっついていないことが理想です。
くっついていてもいいのですが、出入り口は廊下側にあるというのも大事かなと思っていました。
こちらについては私の知人も賛成していました。

仏間をどうするか

その知人に無くて私にあるものの一つが、仏間です。
本人が初代というか、知人以下の家族という構成なので現状ではまだ仏壇というお話が出ていません。
そして、その知人が言うにはこの家は、自分たち夫婦がなくなるまでの家であって、その後、仏壇や床の間の必要性を感じるのは息子になり、息子が自分たちの年になるまでもつような家ではないので今回は考慮してませんと。
実際、建坪は50坪強の家なんだそうですが、中古住宅の柱を残したりすることで、大幅なコストカットをしており、それによって普通のハウスメーカーなら30坪程度の住宅程度の予算で建てています。
その代わり、耐久性などから、親子2代にわたって住める家にはなっていませんよということだそうです。割り切って建てたということだそうです。
コストも書けていないのでその負債は、息子にはいかないように考えたということです。

私の場合、今現在で仏壇の設置場所が必須です。
当初は母親の部屋に仏壇を置くことも検討していましたが、寝起きしている部屋に私たち家族だけならまだしも、親戚や住職が定期的に訪れて線香を上げるとなるとちょっと考えものです。
なので仏壇を置く部屋は別でどうしても必要です。
将来の法事などを考えると、リビングにつながっていると理想的です。

なので、1Fは仏間と母親の部屋2部屋とLDKが欲しいということになってきます。

当初私はリビングの一角を仏間スペースにして、3~4畳ほどを畳をひいて畳コーナーにしたらいいんじゃないかと思っていて、それだとどう思うか聞いてみました。
否定はしないが、北陸の田舎の仏壇は大きく、洋風のリビングにはおそらく全くあわないこと、また、当初私たちが検討していた小さな家では、仏間スペースを取るとリビングのほとんどが仏間スペースとなり、子どもたちが満足できないんじゃないかと指摘されました。
まさに今底に懸念を持っていたので、的を射た指摘をされてドキッとしました。

そうなってくると、2世帯住宅に使い間取り、建坪の家になってきて私たちが当初想定していた予算を大幅にオーバーしてしまうことになります。

収納と玄関

次に知人がこだわっていたのが収納と玄関でした。

キッチンは中古住宅の柱の位置の関係でアイランドキッチンにするとどうしてもいびつなリビングの形になってしまうことになってしまったので、キッチンはダイニングに直結するキッチンスペースとしたそうです。
間取り的にはすべて地続きのLDKですが、何となくキッチン・ダイニング・リビングが分かれているのですが、ダイニングとリビングの間に柱があります。
その柱を逆にうまく生かしてバーカウンターを設置することで非常に居心地のいい空間を演出していました。
そして、ダイニングがあってキッチンがあってその奥に、食品庫と呼べるような3~4畳ほどのスペースがあり、勝手口を開けると、カーポートにつながるようになっていました。
要は雨の日でも、濡れることなく、キッチン横の食品庫から買い物に行ったものを搬入することができるように作ってあり、そのスペースが結構大きく、小さな部屋レベルなのでとりあえずさらいこんでおいて、あとで整理するということができるスペースとなっていました。
私はそんなのはすぐに入れるべき棚や冷蔵庫に入れておけばいらないでしょうとずっと思っていたのですが、私の妻はそれができないので、こういうスペースがあるとより良いとしきりにアピールしていましたw

つぎに、玄関です。
玄関といえるスペースだけで今私たちが住んでいる小さな家のリビングくらいの広さがありました。
こんなに広くて、居住スペースを犠牲にしているんじゃないのか?
と思ったのですが、田舎なので土地は安いんです。
そのスペース分の土地を確保してしまえば、もったいないということはないのです。
実際私たちが持つ土地も、実際は小さな家なら3件は建つほどのスペースをすでに持っており、問題なのは建築予算なだけなんです。。。

知人の家の玄関の最大の特徴は、玄関というより、玄関横のクロークというか、要は靴庫です。
5人家族で1人10足計算で最低50足は入る靴箱を設置したいと。そのためには一畳~二畳程度のクローゼットを設置するほどのスペースが必要で、また、その靴箱から靴を出して家から出ていくことを考えたら第二玄関レベルのスペースが必要です。
更にはコートや上着などをかけておくためのハンガーを置くスペース、サッカーや野球、ゴルフなどの道具を置いておくスペースを確保するということで、第二玄関だけでも四畳半くらいのスペースが取ってありました。
私は玄関は出入りできればいいという考えの人間なので、今までも、アパートにしても、今住んでいる中古住宅にしても、玄関が小さいことを気にもしていませんでした。
しかし、言われてみたら俺の長靴を置いておくところがないって、マイカーに1年入れっぱなしとかそういう状態ですから、まあ確かに、靴箱を置くスペースは欲しいかもしれません。

根本的な建坪

あなたは今どんなのを検討しているの?
と聞かれましたので、いただいたハウスメーカーのカタログを広げて説明。
いま、建坪30坪ほどで、1FにLDKと切り離された個室が1つあって、リビングの形がまっすぐでその先に、仏壇をおけるような形状になっているこれを検討していて、この窓をつぶしてここを床の間のようにしたいと思っている。
LDKが14畳なので、ダイニングテーブルを置いて、仏壇のスペースに小さいこたつくらいギリギリおけそうかなと思っていて。

と説明。
知人に、『これはたぶん後悔しますよ。結構お安いハウスメーカーだけど、だからってこずかいで買えるわけじゃない。失敗してもやり直しききませんから。絶対考え直した方がいいです』と指摘されました。

それは何かというと、【今、貴方はこの家を建てるに際して1つじゃなくて三つくらい我慢して妥協しようとしてますよね。我慢は一個にしましょう】といわれました。

どういうことかというと、

  1. 本来は1Fに二部屋(母の個室と仏間)とLDKが欲しい
  2. 本来は2Fに小リビングもしくは子供たちと集まって談笑できる部屋が欲しい(要は寝室3部屋とフリーの部屋1部屋が欲しい)
  3. 本来は所有している土地を目いっぱい活かした家を建てたい

知人から見たら本当はこの3つを叶える家を建てたいけど、予算的な面でこの3つを我慢してとりあえずぎりぎり行ける選択してますよね?

と、ドンピシャの指摘でぐうの音も出ませんでした。

予算

実際はおそらくもう少し建坪の大きい家も建てられないことはないと思っていました。
少なくとも敷地面積的には駐車場を考慮しなければ建坪70坪くらいの家でも余裕で立ててしまえるほどの面積はあります。
ただ、自分たち(妻と合わせて)で、このくらいの予算が身の丈にあってるよね?
という、より小さく小さくしようとしていただけで、確かに建てる前から我慢をしているのは事実です。
【我慢と妥協の先には後悔ですよ】と言われたら、その通りかもしれないと。。。

ちなみに私はその知人が私の家を建ててくれるなら頼みたいと思っていたのですが、どうやらそのハウスメーカーはモノもいいしこの価格で同じものを建ててくれと言われたら1.3倍ほどになってそのうえで私は儲けがないですと。一旦そのメーカーで建てて、その後修繕やリフォームちょっとした改築などが出てくるなら私が受けます。たぶん一番コスパが良いですということでした。

それほど安く建てられるハウスメーカーなら、満足できるサイズの家を建てるべきです。と。

ということで、また資金繰りに逆戻りしましたが、前向きな逆戻りなので、気分は悪くない。。。どころか気持ちがいいというか。

次はそのハウスメーカーの2件目の内覧に行く予定になっていて、その物件は最初自分が考えていた14畳のLDKの家なのです。
それを実際に観て、仏間スペースをそこに置いたらどうなるか考えたうえで、もう一度その知人の家で会議をすることになりました。
次は今ちょうど家を建てようと思っているもう一人の知人(私を合わせてその三人は家族同然の付き合いをしている仲間です)も呼び、いったいどうしていくべきかまたいろいろアドバイスを受ける予定になっています。

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