貯金・資産運用

株式・投信・FX・積み立て…NISA…何がどうなの?自分にはどれがいいの?

以前に貯金に関する記事を書いたのですが。。。大変評判が良く、問い合わせが多数。
今回はなにが良いのか、判断できる情報を記事にしてみたいと思います。

前回記事はこちら

貯金・・・できてますか?貯金ができない性格の方でも貯金ができる一つの方法とは

投資と貯金

まず、貯金をしているけどこれは投資ではないのか?
と、よく聞かれます。知ってる人にしたら<<何言ってるの?>>って聞こえるかもしれませんが、わからない人はわからないのです。
まず、貯金はあくまで貯金です。投資と…いえないことも無いですが、なにせ銀行に預けているだけでも小さいながらも【金利】がつきますから。
一昔前は郵貯なら10年で倍だなんて言われたくらいの高金利の時代もありましたが今や普通口座にお金を入れているだけでは利息と言えるほどの利息でもなく、現金を持ち歩いていると危ないから、家の金庫じゃ不安だから預けているにすぎないと思ってください。
あとは、住宅や自動車のローンの引き落とし、同様に電気ガス水道の利用料金の引き落としなど、引き落とし用に口座があるという考え方もできます。
少なくとも私はほぼこれです。引き落としのために存在しています。

かたや投資になると少し様相が変わります。
株や投資信託など、銘柄にお金を預けることでそのお金を会社であったり投資信託の銘柄を作っている人がその資金で運用をすることで経済活動を行います。
その結果得た利益(損失)を価額として表示し、取得額より現在の評価額が上回ればプラス、下回ればマイナスになるのが投資です。
運用益が出るか運用損が出るかは、貴方が自分の資金を託した銘柄によって答えが違うのが投資です。

この損を嫌って投資に手を出さず、コツコツ銀行で積立預金をされるという方もたくさんいます。
これはこれで特段まずいとか損をするとかと言うお話ではありません。性に合わない方はこれでいいと思います。

私は、寝かせておくというのが逆に性に合わないタイプで、自分のお金がどこかに歩いていって簡単に言えばドラクエの冒険に出るようなイメージで、帰ってきたらレベルアップしてる(資産が増えている)。
そんなのが好きなタイプです。
なので、単純な貯金はできないけど、積み立て投資なら喜んでできるタイプでした。
堅実な方が毎月3万円銀行で積み立てしているのは私にはできないですが、私は積み立て投信で自分が選んだ投資信託に毎月定額投資していくのはむしろ楽しくできるということです。

これにしたって、今日資金を入れて明日大儲けできるわけじゃないのですが、1年後に確認したら普通に貯金しているより5%ほど利益が回ってたみたいな感じです。(今はコロナ禍で利益は大きく出ていますがw)
銀行に預けておくより【もしかしたら少し利益が出るかも?】程度で考えるのなら、積み立て預金より楽しめるくらいの考えです。

しかし、これはやり方によっては結構大きな利益を計上できる可能性も秘めていますので、知識を付けておくことは皆様にとってかなり大きなプラスになるのではないかと思います。

株式投資は投資家がやっている主力の投資種目

株式投資、いわゆる会社の株を買うというのは大きな投資家がメインでやっている投資の一つではないでしょうか。
簡単に言えば、トヨタ自動車の株を持っていて、買った額面より値が上がったタイミングで手放せば、その差額が利益になります。
証券会社では上場している株銘柄であれば基本的に自由に売買ができます。
デイトレーダーと言われるような短期で売買を繰り返すような投資家であれば、今この会社の株がこの価格は評価が低いと判断したタイミングで株を買い、妥当な評価額になったと考えたら手放す。
そんなやり方をします。
○○ファンドみたいな大きな投資グループであれば、この企業のこの特許が今の時代から活きるはずだと判断したら、株を市場からさらいます。
そして、株主総会などに出席し、その企業が正しい方向に歩んでいけるようにし、企業価値の向上を狙います。
大きく上がったところで手放す。そういうコトをやる投資家もたくさんいます。

また、大きなファンドになると、買収という目的で株を買い占めに走ることもあります。
これは、もっと大きな視点で、自分が持つ企業と、買収先の企業が1つのグループとなってシナジー効果を生みだせば両方の企業価値が上がるみたいなときとか。
経営陣を今の経営陣からファンドが用意する経営陣に変更することで企業価値が一気に上がると判断した時などによくあります。

例えばTVメディアとインターネットメディアをグループ化し、両方の面から提携することであらたなジャンルを産み出そうとするとか、電装会社と、自動車会社の融合とか。そう言った視点があったりします。

それ以外にも、仕手戦といっ投機筋が株価の値上がりを目論み、市場から当該企業の株を総ざらいし、株価の上昇を演出し、高値のうちにうまく売り抜けるとか、裏で仕手筋と経営陣が繋がり、企業側に高値で買い取ってもらうとか、そういうコトを仕掛けるいわゆる相場師なんて言われる人たちがいたりします。(最近はあまり聞かなくなった気がしますが。。。)

株は1社に集中して投資する必要はない~分散投資~

資本主義経済社会の日本ですから、銘柄は1社のみという制限があるわけではありません。
例えば、将来自動車はもっともっと今よりも人類にとって依存度が高くなっていく物であると考えるのならトヨタに限らず、ホンダや日産の株も合わせて持つことで、日本の自動車業界というジャンルに投資するような感じになれます。
同じように、スマホの世界はいまより広がると考えるのならスマホメーカーや、携帯会社(Docomoやau、ソフトバンクなど)の銘柄を手広く持つというのもアリです。
これは、業界ごと買っているようなものですから、どこかの会社の株がスキャンダルなどで単体では落ちていったとしても、業界として盛り上がっているのなら全体で見たらその価値は上がっているはずです。

例えばリスクヘッジで逆の株を買うということで突然の落ち込みを抑えるような買い方をされる方もいます。
エネルギー関係の株が上昇すると環境関係の株は下落するとか、連動性があるものを買うことで、一方的な値上がりや値下がりを逆に動く株でフォローしつつ、両方の企業の成長に賭けるというような投資のしかたです。

株は好きな会社の株を買うのが理想です

株ほど投資のイメージのあるジャンルも無いかもしれませんが、本来株というのは企業(法人)が発行しているもので、その株というのが企業自身となります。企業というのは株主のもの(株主がオーナーである)という原理原則があります。
100%の株を持っているというのはその企業すべてがその株主の持ち物であるということにつながるわけです。要は株主というのはオーナーです。
小口であっても、その小口分はその企業の一部を買ったのに等しいわけです。
なので、気に食わない会社の株を持っていても、株価が値上がりしても喜びは薄いのです。
友人などに【どんな銘柄を買えばいいですか?】などと聞かれた際はこう答えています。<<その質問が出ている時点でたぶん今あなたにお勧めできる会社はないと思うよ。>>と答えています。
好きな、愛したい企業があるのならこんな聞き方しませんよね?【●●の株を買おうと思うのですがどう思います?】なら、まだしも、どの企業が良いかと聞くということは、貴方にとって愛したい企業が今は見つかってないということですからね。
この会社が成長して大きくなって、なおかつ儲かったらいいなと思う企業の株を買うようにしてください。なぜなら、仮にその企業が失敗して株価を落とすことになっても、たぶんあなたはただただ損した!悔しい!とは思わないはずですから。

投資信託は名前の通り投資を信託します

預貯金代わりによく使われるのが投資信託かと思います。
投資信託とは、読んで名のごとしで、投資についてはプロに信託してお任せしますという銘柄です。
投信であれば証券会社などでは積み立て投信など、毎月定額設定した投資信託に積み立てていくようなプログラムが組まれていたりします。

どんな方向性に投資するかは決まっている

例えば、先進国の国債を売買することで利益を上げようとするソブリン系の投資信託などは有名だと思います。
利益も損失も小さく、先進国の国債なので安定しているケースが多く、ソブリン系の投信の場合更には毎月配当を受け取れる投信も多く、人気があります。銀行などでも奨められることが多くあります。
利も損も小さいので仮に損失が出ていてもたかが知れていて気にならないことも多いです。まとまったお金を持っている方の場合毎月配当型の投信で毎月配当を受け取ることで年金プラスアルファみたいなイメージでまとまったお金を入れられる方も多いと聞きます。
別に悪くないと思いますが私的には少し利も損も小さくてまとまったお金を持っていない私にとってはいささか物足りないなと感じることも多いです。

例えば、不動産事業に投資しますというざっくりしたものでリート(REIT)投信というのがあります。
これは、例えば山を切り崩して宅地開発をするような大型不動産投資や都心に立てる大型マンションへ投資したり、とかなり大規模な不動産投資に使われることが多いようです。
こちらも安定していてかなりの大型投信が多いので、銀行などが勧めてくることも多いかと思います。
国債も不動産投資もですが国の経済に左右されることが多いですが先進国ならそれほど大きく成長したり衰退もしないだろうということで定期預金よりまし程度で使われることが多いようです。
こちらも家賃収入などがあることもあり、毎月配当型のものがあり、年金代わりにまとまったお金を入れる方も多いようです。

それ以外にも、トヨタ系の企業の株をまとめて投資するトヨタ系ファンドとか、日経225の値動きに連動させた投信や、その2倍、3倍の動きをするものであったりと、銘柄は様々。
こちらも自分の性格に合ったものを選ぶことで毎日の価格が楽しみになります。
私は投資信託についてはアメリカの経済指標の一つであるS&P500に連動していて2倍の値動きをする投資信託に積み立て投資を行っています。

ラップ口座って?

最近TVのCMなどで大手証券会社が広く募集しているラップ口座。
これは、もっと大きな投資信託のようなもので、証券会社のファンドマネージャーやディーラーにすべてお任せしますのでお願いしますと言ったような口座になります。
証券会社によって色もあり、成績も違いますが、とはいえどの証券会社だって投資のプロ集団です。
少なくとも私は素人に近いと思っていますのでプロの人が考えるディールにおまかせでいいやと思っています。
先ほどの投信とラップ口座に定期積立代わりに定額を積み立てで入れています。

内訳としては株式投資、マザーファンド(投資信託)への投資、国債などの買い付けなど、多岐にわたりますが、要は証券会社内のプロのファンドマネージャーがマイナスにならないように組み合わせてくれる自動の投資口座だと思ってもよいでしょう。

FXは危険なの?

もう一つ投資の種目の一つにFXと言われる種目があります。
こちらはギャンブルのようで危険だという方もいる中で億リ人と言われる少額で始めて億の資産を築いた人もたくさんいる種目でもあります。
ちゃんと理解して参加するのなら一番参加しやすくて面白い種目の一つだと思っています。
なぜなら最短なら1秒とか2秒で利益を上げることもできるからです。

FXというのは外国為替証拠金取引の英語読みの略称です。
ようはドルを円で買ってある時期にまた円に買い戻すというのをやってくれる取引ツールです。
なぜこのようなものが投資の種目として成立するかというと為替(ドルと円の現在の価格)は、リアルタイムに変動しているからです。
ドル・円が100円の時にドルを買って、101円の時に円に戻せば、その1円の幅分利益が上がるという仕組みです。
しかしなぜこれが危険と言われるのか、それは2つのことから危険と言われます。

レバレッジのおかげで資金を膨らまして投資ができる

まず、現在、日本でしっかりと免許を取って日本国内で運営されているFX業者の場合、個人口座は最大25倍のレバレッジ取引が可能です。
例えば、自分で10万円をFX口座にいれた場合、その25倍の250万円分として為替取引が可能なのです。
これが証拠金取引というものになります。
理解せずにやると、確かに危険なのですが、理解ができれば25倍程度のレバレッジは納得ができるところでもあるのです。
たとえば、先述の口座に10万円でレバレッジ25倍なら、250万円程度として取引が可能と言いましたが、ドル・円なら今105円程度です。円で持っている250万円分をドルにしたら2万数千ドルです。
仮に2万ドル持ったとします。証拠金にすると約8万円強というところでしょうか。
本当の通貨で10万円で2万ドル換金は不可能ですが、FXでレバレッジが効いていれば2万ドルの保有が可能です。
そして、翌日、朝起きたら105円だったのが106円になっていた。
儲かってるから一回決済します。
そうすると、2万ドルで1円のプラス方向なら2万円の利益です。
10万円の口座に対して2万円の利益。
逆に言えば、このくらいじゃないと投資としては成立していないですよね?レバレッジを聞かせすぎているので利益率が20%は極端ですが、250万円持っていて2万円の利益だと、悪くはないですが、行ったり来たりする為替相場の場合、1年で1%も収益にならない1年という可能性だってあります。だから、現物取引ではなく証拠金取引で多少レバレッジを効かせることで、やっと妥当な投資市場として成立しているのです。
そして、1円の値動きというのは1日スパン程度でしか成立しませんし、まともなFXトレーダーなら10万円の証拠金でいきなり2万ドル持つようなことはしないでしょう。
10万円程度ならもってせいぜい1000ドル~3000ドルようは、レバレッジにしたら1倍~3倍程度でやります。
1円動いて1000円~3000円。1日なら1%~3%の動きですね。
もっと言うとたぶんまともなデイトレーダーなら、0.1円の動きで決済したり損切りしたりしています。
長期トレーダーなら、今が低いと見たら買いポジションをもって、1年~3年と寝かせて10円~20円の動きを取ります。逆にこれは10円~20円の逆行も考えられるのでレバレッジを効かせたとしてもせいぜい5~10倍でしょう。
これを自分でコツコツ繰り返すことで利益を積み上げていくという考え方なら、FXは自分でリアルタイムに、そして夜中でも開いている(ロンドンやNYは日本と真逆の時差があるのでFXは週末以外はほとんど24時間運用ができる市場です。)ので、デイトレーダーに向いている投資種目になります。
積立預金には向いていませんので、余ったお小遣いでたまに市場に参加するみたいなイメージが良いのではないでしょうか。
競馬やパチンコするくらいなら、よほど健全で正しくフェアな市場で投資を戦わせることができるというイメージです。

トレードが頻繁にできるので累損が大きくなりがち

もう一つの危ない点は、これです。
FXの市場は週末を覗くとほぼ24時間動き続けています。
土日以外はいつでも参加できるのでついつい時間が開いたら参加してしまいがちです。
そして、何の根拠もないまま参加すると、小さな負けを繰り返して気づいたら結構大きな負けになっている。。。
負けを取り戻そうとさらに追加してまた負ける。。。
なんか、ギャンブルに似たところもありますよね。。
なので、危険とも言われています。

FXは危険なのか?

再度、FXが危険なのかどうかを考えてみます。
FXが危険というより自分自身を制御できずに泥沼にはまりやすい仕組みになっていると言えます。
自分を律して計算して必要なときに必要な量を投下するのであればむしろ可能性は高い面白い市場だと思います。
ただ、いろんな人にオススメできるかというと。。。オススメはできませんね。
何か自分に一本筋の通った投資ロジックがないとダメだと思います。
為替は、政治家の発言1つで反転するような市場ですから、新聞やニュースに目を通していないと、いきなり大反転なんてことも起きうるのです。
そういうのが好きな人は逆に言えば上がったり下がったりするタイミングを見つけやすい市場でもあるので面白いと思います。

まとめ

まずFXは貯金にはあまり向いていませんね。
貯金代わりにやるなら外貨預金程度にしておきましょう。今円高だと思うのならドル建てで積み立てるみたいな感じですね。
FXはおこずかいの余りなどでちょっとやってみる程度にしておきましょう。もしかしたらきずいたら何倍かに膨れるかもしれません。

定期積立のようなものならラップ口座やこれだと思う投資信託に毎月積み立てていくといいでしょう。
ラップ口座はプロのディーラーが運用しています。しかし、プロといっても、ずっと成功できるわけではありませんのでそのあたりを信じるか信じないかの勝負になります。
また、長期間預けるのでれば最低限収束してくると考えられますので楽しめ多分プラスが多かったと考える程度にしておくといいでしょう。

毎月配当型の投資信託というのは毎月配当金がもらえる仕組みですので資産が目減りしやすいと言われています。
資産も増え毎月配当がもらえる投信があれば最高ですがそんなうまくいくはずもないでしょうw
しかし、毎月配当型というのは投信への出資口数を減らすことなく毎月配当がもらえるので年金プラスアルファであったり給与所得プラスアルファという考え方ができるもので、まとまった資金がある場合には毎月配当型で(受け取り型)を選択することで日々の生活を楽にするという考え方をもって運用される方も多いのではなないかと思います。

株については投機性が高く、プラスもマイナスも大きいでしょう。
しかし、好きな会社に投資することで一生懸命考えることにつながりますし、好きな会社が成長すればうれしいですし、赤字を出したらなんで赤字になったのか真剣に考えて株主総会で発言することにつながるかもしれませんね。
株式投資はなにより企業の成長に賭けるという投資です。
成長すると思った企業の株を、大好きなあの商品を作っている企業に投資するのは夢もあっていいのではないかと思います。

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