スキャルピング用の自動売買ソフトが、どうしても作れる気がしていまして(根拠のない確信ですw)
単純にポジションをもって決済するプログラムはいくらでも作れます。
ゴールはプラス収支ですよね。
しかも、少額でスタートして倍々ゲームで資金が膨らんでいくのが理想です。
しかし、そうそう簡単にそんなうまいものは作れません(普通は)。
私はMT4のEAを作り始めてかれこれ5年近くになります。
今まで作ったEAでもたくさん収支がプラスになるプログラムは作ってきました。
しかし、なにせ納得がいかない。どう納得がいかないかと言うと、プラス収支を作っていこうとすると、簡単に説明するとしたら、もうどう見ても底の底で買いを入れるか天井も天井突き破っちゃってるっていう位置で売りを入れる感じで、要はポジションを持つ位置が少ないんです。
10年で倍になるにしても、勝率99%だから、全資金の半分くらいぶち込んでも大丈夫
みたいな大味なものになります。
もしかしたら今後そんなフラグが経たないかもしれません。
まずはこんなイメージのEAならどれだけでも作れます。
けど、実際に運用すると面白くないですし、これ、本当に動くの?って不安になってきます。
じゃあ、今度は数で勝負するようなEAを作ります。
例えばとりあえず買いを入れます。
マイナス進行したらある程度の位置でナンピン(マーチンでロットを決めるかもしれません)を入れていくことで、どこかでプラス進行したら決済するというプログラムです。
まあ悪くはないんですが、ナンピンの数によってはとんでもない含み損になることもありますし、大体利小損大になります。
破たんする前に決済がすすむように補正をしていくことでどんどんマイルドになっていき、プラスになるようなEAが出来上がったころにはプロフィットファクターが1.1とか、低利なものに仕上がってしまうケースが多いです。
そして次に思いつくのはいわゆる【トラリピ】ですね。トラップ・リピート・イフ・ダンです。
ようは、何本かのポジションを予約して、その位置に来たらポジションをもってLimit・Stopを設定しておいて、決済されたらまた同じ位置にトラップを張っておくというものです。
一番計画的に、そして計算できるプログラムですが、Buyなら、右肩上がり方向に波を打ちながら進行していってくれれば波打つ分だけ利益が積みあがります。
しかし、これもやってみると難しいのが【トレンド】がつかめないと計算通りマイナスが積みあがってしまうんです。
よくあるパターンのトレードはEA化すると、いつか破たんすることだけがわかってしまってあまりおいしいことはないことがわかります。
トレンドをつかむ
例えばここから先、一定時間チャートが右肩上がりか右肩下がりか。それがつかめたらこれは負けないですよね。
右肩上がりだとわかっているのならBuy、下がるのならSellを入れればいいのです。
ある程度利益がついたら決済すればいいのです。
これを繰り返すことができれば、負けません。
トレンドをつかむのによく使われるものの一つとして移動平均線というものがあります。
これは、過去いくつかの脚の動きから線を描画します。
なので過去の脚が上昇基調なら右上に向いて線が描かれますし、逆なら右下に向いて線が描かれます。過去の線を見たら右肩下がりなら、そのまま続落するかもしれません。
しかし、これは過去の値動きから過去の値動きを線にして描いているものに過ぎないため、反転が読めるものではありません。
なんで、反転しそうになったタイミングがわからないので、どうしてもトレンド反転期に差し掛かったポジションを処理できず、反転するわけですからその一つのポジションで負けてしまうケースが多いのです。
利小損大の損の部分が損少になれば、利小の数を増やせば行けるんです。
しかし、そのためにはトレンド転換期をいち早く察知しさっさと手じまいすることと、トレンド転換が終わるまでどう動くかわからないのでトレードしないのがベストです。
それをどうつかむか、結局私の5年はこれに費やされました。
とある、あらぬ方向からトレンドをつかむことができました。
よくあるインジケーターは一切使っていません。
あるのはその時点の為替チャートの価格だけです。
しかし、この価格を使うことでトレンドをつかむことができました。
例えばドル・円という通貨ペアがあったとき、この通貨ペアにはBIDとASKの価格が設定されていますが、その価格が、今妥当な価格なのか、少し高めにいるのか安めにいるのかそれをつかむことでトレンド傾向がわかることが判明しました。
例えば、現在のドル・円が妥当であろうと推定される価格より一定期間の間高いと判断される状態であった場合は揺り戻しで安くなります。安い場合は高く推移するのです。
また、これはピンポイントではなく、市場で売買が発生するたびにその価値は変わります。私が見ていると1分間に数百回以上その価値は変動しています。
その変動を点ではなくある程度の線で(要は一定の回数)で見たときに高値判断、安値判断されている状態というのがつかめます。
これは非常に小さな時間単位(10~60分程度)ですが、上昇傾向か下降傾向なのかは判断できます。
例えば上昇傾向だと判断したらポジションを持ちます。
しかし、短ければ数分で終わるトレンドですからよく魂ことを言わず+1pipsで決済してしまいます。ポジションがなくなったらその時点で上昇傾向のフラグが経っていればまたすぐにポジションを持ちます。
そして、ポジションを明確ではないと判断したらある程度の位置で決済してしまいますし、次のポジションはもちません。
今回のトレンドチェックは、じつはほんの小さなポイントからもトレンド転換のにおいをかぎ取ることができますし、なおかつ、トレンドが転換しても、すぐに戻ることもよくあります。いわゆるダマシです。
それすらも発見、というか従来のインジケーターと違って短期のトレンドをつかむので、いわゆるダマシもダマシではなく素直にまたトレンド転換したことがわかります。
そして、前述のとおり1pipsを1時間に10かい~30回と取るプログラムですので、ポジション持って決済するのに、短ければ数十秒、長くても10分はかかりません。
トレンドは、1分程度の値動きでつかみますから入るときはすぐにまたポジションが入ります。
逆に入らない時は1分とはいえ方向性が定まらない期間は1時間も2時間もあるときもあります。
しかし、なにせ、超短期間のスキャルピングですからうまくいけば1日数百回の1pipsどりが可能で、まさにチリツモです。
実際高速スキャルEAを作ってみて
値が動くたびにとある計算を行って、係数を出します。
その系数が0であれば、それは現在の通貨ペアの価格は妥当な価格であるということです。
仮に-1と出ていた場合、それはその通貨ペアは1pips程度低く出ているということです。低く出ているということは妥当な価格に向かうのであれば1pips程度価格が上がるはずです。
これは1回の値動きの話です。
1分間に多ければ数百回ねは動きます。値動きの毎にこのデータを取り、直近から前30回までをチェックします。
そうすると、マイナスに出る回、プラスに出る回がありますがある程度トレンドが形成されると30回すべてがマイナスであったり30回すべてがプラスになったりします。
ここまで強烈に出るとは思っていませんでした。
トレンド把握は実際の値動きには連動しません。
例えばマイナスに出ているからと言って、実際の値は下落するかというとそれは違います。値が上がっているのにマイナスで出たりします。なにせ、この係数計算は、価格をベースに出してるのですが、少ししてんの違うところから係数を出しているのでこうなります。
強い下落トレンドが出ているのに実際は上昇している場合は大チャンスですね。
この後下落する可能性が大いにありますから。
作って運用開始!
このEAは、どうやってもバックテストができない仕様ですので、フォワードテストで試すしかありません。
ただし、高速大量スキャルピングですから、連日プラス収支を計上できるのなら、大体のことは把握できると考えています。
また、ストップロスは10pipsと設定しますし、他にも強制的に決済が発動しますので、仮に負けにつながったとしても単ポジでは大きな損失にはなりません。
なので、バックテストはできませんが、フォワードテストで十分データが取れます。そして、デモ口座という強い味方がいますからその点も安心です。
さて、運用してすぐにわかったのはポジションの入れ方に問題はありません。
問題があるとしたら決済です。
それも、強くトレンドが出ているときはいいのですが、トレンドが弱くなってきたときが大事です。
今のところは、利確と損切を中心に、利益を確保しつつ、トレンド転換の怪しい動きがあった場合に決済してしまうプログラムにしています。
さあ、うまく動くか、稼働させて確認していく段です。