シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきました。
今回はヴンダーの艦長である葛城ミサトをピックアップしてみました!
明るい元気なおねーさん
主役であるシンジの心の闇がどんどん深くなっていうストーリーが主体のエヴァンゲリオンの中でいつも明るくふるまってくれるおねーさんが葛城ミサトでした。
ネルフ時代はエヴァパイロットの上官として、シンジやアスカ、レイを使い使徒をせん滅していきました。
また、シンジとアスカの保護者として自らが引き取り3人で共同生活をしていました。
設定上29~30歳の時に、14歳の少年と少女を預かるわけですから、これはこれですごいですよね。
加地リョウジとの関係
TV版では再度関係を持つシーンも流れていましたが、新劇場版になってからはそれほどの設定も無く、一度居酒屋に飲みに行くシーンくらいしかありませんでしたが、実は関係は深かったようです。
シンエヴァでは、加地自身はもうすでに死んでいますが、まずはヴィレを作ったのは加地でした。
加地の記事は、加地の名前を出すこと自体がネタバレになりそうなのでミサトの記事内に書いておきます。
加地リョウジはヴィレ創設者のひとり
これは劇中語られるのですが、ヴィレを作った中心人物の一人で、作ったヴィレを最後に託したのがミサトということでした。
おそらく、やはりというか、海洋研究所と戦略自衛隊がベースでヴィレは作られており、海洋研究所は種の保存のために旧時代の生き物を集めている施設なのでしょう。
また加地は同時に、はたけで土いじりするのが趣味だと言っていますが、あれは趣味ではなく、加地のミッションだったんでしょう。
ミサトがヴンダー内の保管庫で、加地が持ってきたスイカの種を寂しそうに見つめているシーンが、、、私が一番ぐっと来たシーンでした。
加地の人柄、何を考えていたのか何を託したのかがあのシーンにすべて込められている気がしました。
そうやって、種を保存し、地球に事が起こり、地球がまた生存可能御な星に戻ったら、この集めた種をまた地球に撒いて繁栄しようというのが加地・ヴィレの目的だったようです。
そして、おそらくTV版でも加地は同じような役回りで動いているがゼーレかゲンドウサイドのネルフに察知され拘束されたのかなという感じです。
加地との子供が???
私はシンエヴァの中で一番の衝撃はミサトさんに加地との子供がいてさらに、今14歳であるということが衝撃でした。
ようは、14年前に子供が生まれているわけで、ということは、破でシンジがガフの扉を開いたとき、その前後ですでに身ごもっていたことになります。
加地はサードインパクトを止めに行って死んだということになっているので設定上もそうなるし、リツコがミサトのお腹に子供がいなかったら止めなかった(たぶんこれはミサトが加地と一緒にサードインパクトを止めに行こうとしてリツコが止めた)と言っています。
14歳というのがまた意味深ですよね。エヴァンゲリオンは基本的に14~15歳の少年少女が搭乗する物語ですから。
ガンダムで言えば、閃光のハサウェイあたりが、、、ポッと思いつきましたw
ミサトはすべての想いを一身に背負っていた
ミサトは結局のところ、シンジのことを一番信頼しており、そしてシンジの一番の理解者でもありシンジもミサトさんを最も信頼している一人としていますね。
ミサトの父親は、セカンドインパクトを起こした一人であり、人類補完計画の発案者でもあるということなので、まずは父親のやったことへの責任を背負い、そして、子どもたち(シンジ・アスカ・レイ)をエヴァに搭乗させた責任を背負い、子どもへの責任、未来への責任、そして地球への責任を一人で背負っていることがわかります。
そして、最後はヴンダーを槍にしてシンジに届ける際に、ヴンダークルー全員に退艦を命じます。
これは、加地の行った行動の種の保存の一つなのでしょうね。人類という種の保存。だから、老若男女肌の色もいろいろというクルーの構成だったのだと思います。
Qで、Mark9で連れ去られるシンジのDDSチョーカーを爆発させることもできたのにしなかったことも、ヴンダーに再搭乗する際にチョーカーを付けなかったのも、シンジへの信頼からでしょうね。
シンジとは愛情というよりお互いの信頼関係で深くつながっていたことがうかがえる描写です。
私は新劇場版のシンジとミサトより、TV/旧劇場版のシンジ・ミサトの信頼関係の方に近いと感じました。
シンジも偉かった
ミサトは、全ての想いを背負い責任を負う覚悟を決め、死を覚悟してヴンダーを特攻させます。
が、その前に、初号機に搭乗志願するシンジに対して反対するクルーもいたのですがミサトがすべての責任を負うと宣言しシンジを搭乗させます。
そのシンジはまず、ミサトさんの背負っているものを半分僕も背負いますと、世の中をこんな状態にした責任を背負います。
そして、ミサトはシンジに必ずあなたのもとに行くわと宣言し、シンジはそれを受け入れます。
これも今までになかったことですね。
今まではあくまでミサトはシンジの使用者であり、シンジはプレイヤーでした。
ミサトはシンジというよりエヴァ初号機を保護する目的が強く、シンジは命令されたからやってますという感じでしたが、最後はそうではありませんでした。
お互いがお互いを引き寄せあって、信頼関係の上で責任を全うしようとしています。
最後の言葉
私はかねてよりミサトが一番好きなので、この言葉に泣かされました。
【ごめんね。お母さんこれしかできなかった】
これがもう。泣かせますよね。
いろんな思いがあり、いろんな感情があってのこの言葉ですよね。
そして、この言葉の時、思い出したのはミサトさんの顔と一緒に、野比玉子でしたw
のび太のママも同じような立場にあったら、同じこと言いそうですよね。